2014 Fiscal Year Research-status Report
新しい動脈硬化指標CAVIを用いた生活習慣病予防のための脂質摂取に関する研究
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25350171
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Research Institution | Toyama College |
Principal Investigator |
竹内 弘幸 富山短期大学, その他部局等, 教授 (80551689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田淵 英一 富山短期大学, その他部局等, 教授 (70272911)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食事脂質 / 動脈硬化 / コレステロール |
Outline of Annual Research Achievements |
適切な脂質摂取は、生活習慣病の予防に重要であることが明らかにされている。しかし、日本人が摂取すべき脂質の量や質を明確にするためのエビデンスは、非常に限られている現状にある。本研究では、動脈硬化症のリスクファクターである血中脂質濃度に加えて、新しい動脈硬化度の指標であるCAVIを用いて、検討行っている。 123名の一般成人女性を対象に食事調査を実施し、血中脂質、CAVIおよび糖代謝マーカー値を測定している。新しくなった食事摂取基準(2015年版)の基準値に合わせて、これまでのデータを解析した結果、脂質摂取エネルギー比30%以上と未満との間で、血中LDLおよびHDL-コレステロール濃度に有意な差は認められなかった。CAVI値においても、同様に有意な差は認められなかった。飽和脂肪酸を7%E以上摂取している者とそれ未満のものを比較しても、血中脂質濃度およびCAVI値の間で有意な差を認めることはなかった。一方、多価不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の摂取比率(P/S比)が、1以上とそれ未満の者と比較したところ、血清インスリン濃度が1未満の者が有意に低い値を示した。インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRは、1未満のもので有意に高かった。次年度は、さらに研究を継続して解析対象者を増やした後、より詳細な検討を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の実施については、大きな支障なく順調に進んでいる。次年度は、研究目的を達成できるよう、さらにボランティアを増やして調査を行い、最終的に蓄積したデータを解析する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査対象者数を増やすために、研究を継続していく。ボランティアの確保が課題となるが、ボランティアが十分確保できるように、従来よりもさらに対象範囲を広げていく。
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Causes of Carryover |
主な要因は、ボランティア人数が、予定もよりも少なかったため、分析費用などの支出が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ボランティア数を追加募集し、予定していた分析費用等に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)