2013 Fiscal Year Research-status Report
算数・数学科における問題解決の授業の具現化に関する研究
Project/Area Number |
25350183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
相馬 一彦 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40261367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 裕之 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40335881)
國宗 進 静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | よい授業 / 問題解決の授業 / 授業研究 |
Research Abstract |
初年度(平成25年度)の「研究の目的」,「研究実施計画」に基づいて研究をすすめ,次のような成果が得られた。 ①「よい授業の要件」の明確化と,よい問題解決の授業の集約・分析……関連する先行研究(日本数学教育学会誌,数学教育に関する単行本など)の分析や検討を通して,いくつかの「よい授業の要件」が浮き彫りになってきた。その中で,「問題解決の授業」は,「よい授業の要件」の多くを満たす授業であることが確認できた。同時に,「算数・数学のよい授業とは何か」ということについてはいろいろな主張があり,明確化されていないことも確認できた。 ②授業研究を通しての「よい授業」の検討……北海道・埼玉・静岡の地区ごとの研究グループで計8回の授業研究(北海道:2回,埼玉:3回,静岡:3回)を行った。「よい授業」の具体的な実践事例の集積をするとともに,他の地区の研究分担者・協力者も参加して研究協議を行うことを通して,「よい授業の要件」について実践に基づいた検討を進めた。 ③アメリカの研究者とのワークショップ……2月中旬には,ユタ州Brigham Young大学教育学研究科の2名の研究者を日本に招いてワークショップを行った。算数・数学の授業を一緒に参観し,授業研究を行うことを通して「よい授業の要件」についての検討を深めた。ワークショップを通して,日米の研究者の間に「よい授業」についての共通認識ができたと同時に,「なぜよい授業なのか」についての視点のちがいも確認できた。2年次以降,検討を重ねる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度(平成25年度)の「研究の目的」,「研究実施計画」に基づいて,おおむね計画通りの研究をすすめることができた。また,多くの授業研究会を設定することができ,授業実践に基づいた「研究実績の概要」のような成果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の研究で明らかになってきた「よい授業の要件」や「問題解決の授業の在り方」などに関して、授業研究やアメリカ訪問調査(26年度の3月に予定)などを継続することを通して再吟味し,再提案する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者(静岡大学教授 國宗進)に分担金(直接経費500,000円)に残額19,050円が生じた。 次年度に繰り越し,物品の購入に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)