2015 Fiscal Year Research-status Report
数学的モデリングにおける理論と実践を架橋する授業研究に関する実証的研究
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25350204
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
佐伯 昭彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60167418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 敏和 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70212777)
松嵜 昭雄 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10533292)
土田 理 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (10217325)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 数学的モデリング / 授業研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,学術研究者,実践研究者,現職教員(教員志望学生)が三位一体となって,数学的モデリングにおける理論と実践を架橋する授業研究を行い,より良い授業実践の開発と普及を行うことが目的である. 申請期間内で計画している具体的な研究項目は,(1)カリキュラムに位置づけられた数学的モデリング学習の体系化,(2)児童・生徒の数学的モデリング能力を育成する授業設計と学習指導案の作成,(3)研究授業の実施と授業評価の項目策定,(4)研究成果物『数学的モデリング授業研究ハンドブック』の作成と情報公開,の4つである.平成27年度の研究実績状況は以下の通りである. ①平成27 年7月にイングランドのノッティンガムで開催された数学的モデリングの国際会議ICTMA17に出席し,海外の研究動向を調査するとともに,海外の研究者との情報交換を行った. ②平成27年8月に山形大学で開催された日本科学教育学会年会等の学会を利用して,平成26年度に実施した2つの研究授業及び研究協議会のプロトコルの分析と教材改善のための協議を年間4回行った. ③平成27年4月に横浜国立大学,平成27年12月に鹿児島大学において,研究成果物『数学的モデリング授業研究ハンドブック』の執筆に関する議論を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請期間内で計画している4つの具体的な研究項目に対して,「(3)研究授業の実施と授業評価の項目策定」における研究授業の詳細分析と「(4)研究成果物『数学的モデリング授業研究ハンドブック』の作成と情報公開」以外は,おおむね順調に研究が進展したため.
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Strategy for Future Research Activity |
申請期間内で計画している4つの具体的な研究項目において,以下のように研究を推進する. (1) 平成27年度に検討した国内外の研究動向を基に,我が国の小・中・高等学校の学習指導要領のカリキュラムに位置づけられた数学的モデリング学習の体系化を構築する. (2) 平成26年度に実施した研究授業の分析結果を基に教材を改良する.さらに,本年度実施する研究授業の授業設計と教材開発を学術研究者と実践研究者が協同で行う. (3) 実践研究者が上記研究項目(2)で開発した教材の研究授業を実施し,研究協議会で授業を評価する. (4) 『数学的モデリング授業研究ハンドブック』を完成させ,数学的モデリングの研究者,及び,学校現場の実践者等に配布する.
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Research Products
(8 results)