2015 Fiscal Year Annual Research Report
地学教育を中心としたGISを活用した防災教育プログラムの構築と教育実践
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25350220
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Research Institution | Osaka Prefectural Education Center |
Principal Investigator |
佐藤 昇 大阪府教育センター, カリキュラム開発部, 主任研究員 (70187219)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 防災教育 / 地学教育 / 自然災害 / GIS |
Outline of Annual Research Achievements |
学習指導要領における防災教育に関連する内容の再構築とGISを活用したその教材開発を行い、地学を中心とした防災教育の進め方について、小学校・中学校・高等学校の発達段階に応じたプログラムを検討し、その開発教材とともに提案することを目的に研究を進めた。今年度は以下のようなことを行った。1自然災害における「地形」の重要性を示す教材例として、2009年の山口県防府市と兵庫県佐用町の豪雨災害を取り上げ、現地調査を行い地形によって現れる災害が異なることを学ぶ教材の作成を行った。2雪氷災害として2014年12月の徳島県西部で発生した事例を調査し、暖地降積雪による雪氷災害事例としてまとめた。3小学校・中学校・高等学校の発達段階に応じて、これまで開発した教材等を配した学習プログラム案を、中学校を対象に教科横断的に防災教育を進めるための、教科別の授業案として検討した。4これまでの成果を教員研修で実施し、その評価を得た。 研究を通じて地域情報をいかに児童生徒に学ばせることができるかということが防災教育を進めるために重要であることを再確認した。このことを進める一手段として、それぞれの地域の自然環境・社会環境・災害情報から構成する「地域版防災情報プラットホーム」を構築することを大阪府内のいくつか地域で試みた。そこではGISが有効な手段となった。児童生徒の発達段階に応じて、これらの地域情報を各教科・領域で学ぶことが防災教育を進める上での基盤となることを確信した。
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Research Products
(7 results)