2013 Fiscal Year Research-status Report
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25350262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
松本 俊之 青山学院大学, 理工学部, 教授 (20365026)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 環境教育 / ゲーム |
Research Abstract |
環境問題に直面している人類にとって、経済活動と自然環境が共存できる持続可能な社会を築くためには環境教育を充実させることが必要である。そこで本課題では、小学生以上を対象とした楽しみながら実施でき、環境問題の全体像と危機感を効果的に学習させることができる環境教育ゲーム“GAWL(Global Warming)”を開発・発展させることを目的としている。 本年度は、(1) 教育効果を高めるための授業資料や補助資料の開発、カード版ゲーム“GAWL”の普及と評価を実施した。(2)関連する環境教育システムの研究成果をまとめて論文誌に投稿した。(3)関連するリサイクルに関する研究を推進し、その成果を国際会議で発表した。 (1)に関しては、“GAWL”を実施するために、教育効果を高めるための授業資料や補助資料を開発した。ゲームのキット一式の他に、ルールブック、授業用スライド、クイズ、アンケートなどの資料を作成した。授業用スライドは、ゲーム実施前の授業で使用する「説明用スライド」と、ゲーム実施後の解説で使用する「解説用スライド」をMicrosoft社のPowerPointを使用して作成した。これらを、大学生を対象にして検証・評価し、“GAWL”のカード版ゲームの開発は完了した。 (2)に関しては、上記(1)の内容と関連する環境教育システムの研究成果を研究論文「環境教育のためのカードゲーム“GAWL”の開発」および「環境教育ゲームの作成支援システムの開発」として執筆し、日本経営工学会に投稿した。 (3)に関しては、国際会議APMS 2013 (アメリカ・ステートカレッジ)で“An Effective Policy for Recycling Parts for the Production Management of Consumable Supplies” として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は計画していたとおり、カード版ゲーム“GAWL”を完成させることができた。 この内容と関連する環境教育システムの研究成果をまとめて論文誌に投稿した。 カード版ゲームの完成は予定どおりであり、論文執筆が進展したので予定よりも早めの投稿となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、コンピュータ版ゲーム“GAWL”の開発の課題に取り組む予定である。 まず、(1)カード版ゲームをベースとしたコンピュータ版ゲーム“GAWL”の開発、および(2)自己学習できる意思決定を含んだコンピュータ版ゲーム“GAWL”の開発を完成させる予定である。さらに、(3)新たな環境教育ゲームの開発にも取り組みたい。 (1)に関しては、コンピュータ版ゲームの基本的なルールは、カード版ゲームと同様とする。カード版ゲームにおけるカードの処理、温暖化マップ上でのコマの移動、そして様々な環境問題に関する内容が記載されているカードの表示をコンピュータ上で実現する。ゲームではカードによる対戦相手への攻撃や防御などの他のプレイヤーとの駆け引きがある。この駆け引きを促すためには、自分はもちろん相手の情報が必要不可欠となる。そこで、コンピュータ版ゲームでは、意思決定を容易にするために、様々な情報を画面上に表示して認識できるようにする。 (2)に関しては、プレイヤーのフローチャートから意思決定のアルゴリズムを構築できれば、ノンプレイヤー・キャラクターを導入することで一人でもゲームが実施でき効果的な学習が可能になる。プレイヤーの意思決定には個人差があるので、それらを①環境問題に積極的な態度をとる環境保護型、②環境問題に消極的な態度をとる環境問題消極型、③行動より資金提供に積極的な態度をとる環境投資型の3種類にキャクター設定をする。各キャクターの特徴に基づいたカード処理の優先度をもとに、意思決定のアルゴリズムの作成が可能となる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
カード版ゲーム“GAWL”の作成の費用が前年度の予算から支出できたため、論文掲載料に充当する予定だったが、掲載が平成26年度になったため。 平成26年度に2本の論文掲載料に充当する予定である。 昨年度の研究成果を学会発表するため、国内および国際会議の参加費と旅費と支出する予定である。 コンピュータ版ゲームの開発の補助として開発補助のたえ、人件費を支出する予定である。
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Research Products
(1 results)