2015 Fiscal Year Research-status Report
英語力下位層を対象とした思考力を育成する英語学習プログラムの開発
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25350294
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Research Institution | Kunitachi College of Music |
Principal Investigator |
中西 千春 国立音楽大学, 音楽学部, 教授 (30317101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 穂高 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00567399)
間中 和歌江 東京純心大学, 現代文化学部, 准教授 (50386794)
三宮 真智子 大阪大学, その他の研究科, 教授 (90170828)
若山 昇 帝京大学, 法学部, 准教授 (90439589)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 思考力 / ブルームの改訂版 / 英語力下位層 / CLIL型学習 / 教育目標 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度の主な実績は, Anderson他(2001)による “A Taxonomy for Learning, Teaching, and Assessing: A Revision of Bloom’s Taxonomy of Educational Objectives”(『ブルームの教育目標のタキソノミーの改訂版:学ぶこと,教えること,評価することについてのタキソノミー』)についての解題とこれに基づいた教材と授業における思考力分析を行ったことである。そして,ブルームの改訂版の教育目標の改訂版の視点より,国内学会(大学英語教育学会と日本リメディアル教育学会)で,思考力を育成する観点からの授業分析と授業デザインの提案を行った。また,ブルームの改訂版の思考プロセスが,英語授業のみならず,他の科目(声楽レッスン)を分析する視点に成りうるかを検証し,国際会議(2015 The 4th Hong Kong International Conference on Education, Psychology and Society)で報告するとともに論文発表をした。この他,平成26年度に行ったイタリアの授業視察から,CLIL型学習における評価の方法についての考察をし,教師教育の観点から国際会議(The 2015 International Conference on e-Learning, e-Business, Enterprise Information Systems, and e-Government, EEE’15)で報告するとともに,論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初は,英語力下位層を対象とした思考力を育成する具体的なリーディング教材とマニュアル作成を目指していた。しかし,研究3年目にあたり,具体的な教材やマニュアルの開発よりも,どんな教材を使っても,教師が学生の6つの思考プロセスの育成を意識できる観点を提案することに汎用性があると考えるようになった。このため,教材と発問における思考力育成チェックリストの作成とともに,思考に働きかける発問づくりの提案を目指した。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)英語授業デザインと教材における思考力育成チェックリストとその提案を進める。 (2)アメリカのESLプログラムにおける英語授業デザインと教材をブルームの思考プロセスの観点から分析し,教師の思考力育成に対する意識を探るとともに,ブルームの観点に汎用性があるかを探る。 (3)研究最終年度として,これまでの研究成果をまとめる。
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