2014 Fiscal Year Research-status Report
グローバルな協同表現活動による学びの場の構築のための理論と実践の統合
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25350302
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
宮田 義郎 中京大学, 工学部, 教授 (00239419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 泰 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (00272188)
上芝 智裕 中京大学, 工学部, 准教授 (30340186)
上田 信行 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80122141)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 国際共同制作(ボストン他約15カ国) / 国際研究者交流(スペイン・マドリード) / 学習環境デザイン / 進化論的デザイン論 / 進化論的学習論 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年5月には、中京大学において愛知ギャザリングキックオフミーティング、8月には椙山女学園大学で第1回愛知ギャザリングを開催し、地域の教育関係者によるワークショップ実践と情報交換を行なった。ボストン、チェンマイなど海外のパートナーとのオンライン共同制作・交流も行なった。 7月にはスペインUNEDの共同研究者Jose Manuel Saez Lopez教授とMaria Luz Cacheiro Gonzalez教授を招聘し、函館市青少年センターにおける情報教育フォーラム「プログラミングで広がる子どもたちの未来」で、World Museum Projectの実践を報告して討論を行なった。 8月にはScratch@MITにおいて、研究分担者の公立はこだて未来大学原田教授、中京大学上芝准教授、同志社女子大学上田教授と共に、ワークショップおよび発表を行なった。 World Peace Song Projectでは、ミュージックグループWomen of the World とのコラボレーションにより、2014年8月にBoston Children's Museumにおいて、また2015年3月には愛知県芸術文化センターにおいて、ワークショップおよびコンサートを開催した。後者では、World Museumのパートナーが協力して演奏するためのWorld Peace Songを制作、世界15カ国の学校が演奏に参加し世界初演を行なった。 理論面では、前年度に発表した進化論的視点による考察と実践分析から、学習アージ「好奇心」「挑戦心」と社会アージ「感謝」「貢献」による学習理論とデザイン論を整理し、教育工学会、Higher Education Forum、私立大学情報教育協議会、中部科学技術センターなどで、実践結果も含め発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実践面では、8月のScratch@MITおよびBoston Children's Museumにおけるワークショップとコンサートから、3月のWorld Peace Song Projectへと、ワークショップ参加者がコンサートのステージで演奏する形で、会場および世界各国の参加者と観客にとって視野を拡げる「オープン学習環境デザイン」を実現した。そのために、世界各国から音楽制作に参加するための曲としてWorld Peace Song、および会場と世界をつなぐシステムとしてWorld Stage Project を開発した。 スペインマドリードのNational University of Distance EducationのJose Manuel Saez Lopez教授、米国ボストンのJackson SchoolのLorraine Leo 教諭、椙山女学園大学亀井准教授との国際協同授業においては、海外のパートナーとのコラボレーションを通じて、作品制作から関係構築、意味構築へと、受講者の構築的マインドセットの拡張を実現する学習環境をデザインすることができた。 愛知ギャザリングの一連のワークショップイベントでは、地域の実践者と研究者の連携を進めることができた。 これらの成果は、理論面では「Create/Connect/Open」デザインモデルの有効性を実証するものであり、さらに前年度に発表した進化論的視点による考察と実践分析から、学習アージ「好奇心」「挑戦心」と社会アージ「感謝」「貢献」による学習理論とデザイン論を整理しUrge/Flow/Mindset 理論の統合を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
5月には中京大学において愛知ギャザリングスクラッチデイを、8月には第2回愛知ギャザリングを開催し、ワークショップの実施および地域の教育関係者と研究者の連携のネットワークを拡張、強化する。 8月のScratch@Amsterdamでの、研究分担者(上田、原田、上芝)との共同ワークショップでは、World Peace Song Projectで開発したオープン学習環境デザインを、よりポータブルな形で実現する事を目指す。 11月には、Higher Education Forumにおいて、研究分担者(上芝)と基調講演を行ない、これらの成果を発表する。 海外の協同研究者との協同研究を進める。特にSpainのUNEDのProf. Saez Lopez、BostonのJackson SchoolのMrs. Leo とのここ数年の実践を論文としてまとめ発表する。 2月には、名古屋でのThailand Constructionism Symposiumにおいて、タイの研究パートナーと成果を共同発表する。 2月には、研究分担者(上田、原田、上芝)と、3年間の研究成果を統括して発表するためのイベントを、会場の参加者および海外のパートナーも連携する、オープン型学習環境デザインにより実施する。
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Causes of Carryover |
2015年3月23日にワークショップとコンサート「Women of the World in Nagoya - 音楽作りで世界とつながろう!」を開催したが、その経費の一部(作曲料、著作権料)などの支払が年度内に終了しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
年度内に支払が終了しなかった経費については、2015年度の予算から支出済みである。
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Remarks |
World Museum Projectで実践したプロジェクトの成果を公開しています。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] World Community Project2014
Author(s)
Yoshiro Miyata, Lorraine Leo, Yasushi Harada, Nobuyuki Ueda, Tomohiro Ueshiba, Keiko Onishi
Organizer
Scratch@MIT 2014
Place of Presentation
MIT Media Lab, MA, USA
Year and Date
2014-08-07 – 2014-08-07
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