2015 Fiscal Year Annual Research Report
地域企業活性化と工業技術教育力の向上に向けた工業高校と高専の連携
Project/Area Number |
25350314
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
堀 桂太郎 明石工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80342525)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 技術教育 / 工業教育 / 教材開発 / ファカルティ・デベロップメント / 工業高校と高専の連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の最終年度となる平成27年度に計画していた「工業技術教育力向上のための教授法と教材の開発」,「教員,生徒・学生,地域企業との連携」などについて,主として以下のように実施した.①開発したリアルタイムOS実験装置を用いた評価実験の結果をフィードバックして,より簡易に使用できるように,またより安定に動作するように改良した.この研究成果については,査読付き論文として投稿する準備を進めている.②日本工業技術教育学会が主催する第25回工業教育全国大会において,「実環境に対応した太陽光発電実験装置の開発」と題して,本研究によって得られた成果を発表した(7/12).③開発したソーラ発電実験装置の評価実験を含めた内容で「自然環境をシミュレートする太陽光発電実験装置の開発」と題した論文を執筆し,日本工業技術教育学会誌に投稿し,査読付き論文として採択された(第21巻1号).④前年度,工業高校教員を講師に招いて実施した電気工事士技能試験講習会で得た知識・技能を活用し,高専学生3年生3名に同技能を指導した.この結果2名が国家試験に合格した ⑤組込み技術製品の開発を行っている地域企業を訪問し,連携の可能性についての打ち合わせや情報交換を行った.また,同社が実施した組込み技術講習会に本校高専生3名が参加した. 上記①,②,③のように,昨年度開発したリアルタイムOS実験装置及び,ソーラ発電実験装置の評価と改良を工業高校と高専の教員が共同で行い,その成果を学会において発表できた.また,上記④では工業高校教員が得意とする技能を高専に導入し,継続的に活用していく土台をつくることができた.さらに上記⑤にように,地域企業と今後の連携強化が期待できる情報交換会などを実施できた.この度,共同研究を行った高校教員などとは,新しい技術教育教材の開発についての連携を継続している.
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Research Products
(2 results)