2014 Fiscal Year Research-status Report
高専教員を対象としたポートフォリオによる教育改善の検証と継続支援の確立
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25350315
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Research Institution | Anan National College of Technology |
Principal Investigator |
松本 高志 阿南工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (00259938)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アカデミック・ポートフォリオ / ティーチング・ポートフォリオ / 更新 / メンター / ワークショップ |
Outline of Annual Research Achievements |
阿南高専においてアカデミック・ポートフォリオ(AP)作成ワークショップ、ティーチング・ポートフォリオ(TP)更新ワークショップを開催し、他機関においてはTP作成ワークショップのメンターを5回、AP作成ワークショップのメンターを3回務めて作成者の増加を図るとともに、ワークショップ開催に関する知見を深めた。AP作成ワークショップ、TP作成ワークショップおよびTP更新ワークショップは同時に並列開催を試み、実践することができた。これにより、メンターの人数を減らし、継続的にワークショップを開催しやすくなった。TP更新ワークショップでは、参加者がお互いにTPをチェックするが、メンター経験のない参加者でも観点を明らかにした資料を準備することによりTPのチェックができるようになった。 また、ワークショップ開催の知見からAP作成には個人の教育研究活動における核となる極めて個人的な内容を盛り込む場合があり、多くの教員には受け入れられにくいことも予見されるようになってきた。そこで、作成者のそれまでの教育研究活動と関連する目標設定を簡易に作成できる簡易AP作成ワークショップを試みた。これは設定したワークシートに付せん紙を貼りながらブレインストーミングし、結果をA4用紙1枚にまとめるものである。本格的なAP作成は難しいと考える教員には適しており、また振り返りと目標設定を組み合わせた教育改善活動になっていると考え、今後もワークショップ開催を継続させる予定である。簡易AP作成ワークショッップを体験した結果、AP作成に進む教員も現れると想定される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、作成ワークショップについては他機関のワークショップ支援を複数校で実施できた。都立産技高専では初のAP作成ワークショップを開催することができ、また旭川高専では2回目のTP作成ワークショップおよび初のAP作成ワークショップを開催することができた。また本校では初の簡易AP作成ワークショップを開催することができたことから、ワークショップ開催の実践知見が深まり、概ね計画通りに研究が進んでいると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の先進事例を調査し、高専教員に適したワークショップを提案するとともに、経験の浅いメンターの支援策を提案する。またアカデミック・ポートフォリオ作成ワークショップ等の開催・運営を継続し、その実践知見を蓄積するとともに評価に活用できる方法も検討する。
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Causes of Carryover |
米国学会参加による情報収集ができなかったこととアンケート集計を省力化できたことから人件費が予想を下回ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外の学会参加による先進事例調査、様々な学会等での成果発表を実施する。
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Research Products
(2 results)