2013 Fiscal Year Research-status Report
教職志望学生による校内研究の支援を基盤とした循環型教育研究システムの構築
Project/Area Number |
25350316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30359559)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 教員養成 / 教育実践研究 / 校内研究 / 情報化 / 循環型教育研究システム |
Research Abstract |
本研究は、教職志望学生が校内研究のデータ収集や分析等の活動を行うことを通して、校内研究を活性化する支援体制を整備し、かつ教職志望学生がベテラン教師の実践知をよい意味で盗み、自らの力量向上につなげていく循環型の教育研究システムを構築することを目的としている。今年度は、教職志望学生が学校を支援するため、下記のような複数の試みを展開した。 1.教職志望学生による授業および事後検討会の分析と現職教師へのフィードバック: 学部の専門授業「授業研究論」の一環として、秋田市内のA小学校の4年生学級において参与観察を行った。そこでのフィールドワークと授業の記録をもとに、国語と算数の授業の発話分析、空間分析、子どもの学習スキルの分析を行い、授業者へフィードバックを行った。 2.情報教育と教育の情報化に関するプレゼンテーション: ネットいじめやケータイ・ゲーム依存といった情報化による新しい課題のうち、現職教師のみでは対応が困難な領域について、学部の教職授業「情報教育実践論」の一環として、教職志望学生がプレゼンテーション教材を作成した。学部・附属学校教員研究会において、開発したコンテンツについて情報交換した。 3.現職教師とストレートマスターのコラボレーションによる実践研究: 大学院の専門科目「校内研究システム」において、ストレートマスターと現職派遣の大学院生が共同して高校教師へインタビュー等を行い、高校教師の力量形成や校内研究のあり方を探究した。授業内容に加え、実践研究の方法論の獲得にどのように効果を及ぼしたのか等を、今後解明していきたい。 4.卒業生への追跡調査に基づく学校支援方法の探索: 2007年度大学入学生に対して継続的に行っているインタビュー調査の中で、教職志望学生が学校や教師の支援可能な領域や取り組みを調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績に記したように、当初の計画通り今年度に予定した取り組みは推進できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、継続的に各取り組みを行うとともに、各取り組みによる効果の測定に力を入れていきたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年度末に行ったインタビューについて、プロトコル作成を業者に依頼する時期が遅くなったため、次年度以降に使用することになったため。 間に合わなかったプロトコルについては、すでに業者へ依頼を終え、作業終了しだい使用することが可能である。
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Research Products
(5 results)