2013 Fiscal Year Research-status Report
コンピュータシミュレーションを活用した歯科衛生士キャリアパスの構築
Project/Area Number |
25350319
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
足達 淑子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 部長 (90420265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 淳博 東京医科歯科大学, 図書館情報メディア機構, 教授 (10242207)
近藤 圭子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (20282759)
三浦 佳子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 副部長 (20396972)
品田 佳世子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60251542)
須永 昌代 東京医科歯科大学, 図書館情報メディア機構, 助教 (90581611)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | キャリア支援 / 教育 / コンピューターシミュレーション |
Research Abstract |
平成25年度は歯科衛生士職員やまた養成に係わる方との機会が多く得られたため、歯科衛生士のキャリアに関する意識・ニーズについて聞き取り調査を行いアンケートの作成を行った。聞き取り調査の対象としては、国公立および私立の歯学部を有する大学病院の主任、歯科衛生士養成校の教員、東京医科歯科大学歯科衛生保健部職員とした。聞き取り調査にて「キャリアに対する考え」「キャリア支援のためのニーズ」「キャリアアップのための教育」「キャリアアップに関する障害となる事項」に関して情報を得ることができた。そのため、予定したアンケート調査は当初より時期を変更し、具体的なキャリアパスへの教育方法、シュミュレーション教材の活用について検討することを目的として対象人数を拡大して実施することとした。現在、アンケートの作成が終了し、実施のための倫理審査提出の段階となっている。 また、キャリアステージ設定のための調査として、平成16年から委員として活動している全国歯科衛生士協議会キャリアラダー委員会において「大学病院に勤務する歯科衛生士のキャリアラダー」に関する基本的な考え方の報告を行ったため、このキャリアラダーを基に現在、「歯科衛生士技術に係わるもの」「歯科衛生士の資質に係わるもの」に分けて整理して、キャリアステージについて検討、ステップの設定を行っている。 一方、実際に勤務する歯科衛生士のキャリア教育に関するニーズについては、東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科衛生保健部職員を対象に実施した、「卒後教育に関する調査」においてニーズの把握を行った。この調査を基に臨床現場で働く歯科衛生士がキャリアアップのために求める技能・教育・研修が把握できたため、この中からコンピューターシミュレーション教材の作成対応できるテーマを抽出した。この中からシュミュレーション教材の作成を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では、予備調査をアンケート形式で実施し、その後の分析段階で聞き取り調査を実施する予定であったが、平成25年度は歯科衛生士職員やまた養成に係わる方との機会が多かったため、予定を変更し聞き取り調査にて「キャリアに対する考え」「キャリア支援のためのニーズ」「キャリアアップのための教育」に関して情報を得ることができた。そのため、予定したアンケート調査は当初より時期を変更し、具体的なキャリアパスへの教育方法、シュミュレーション教材の活用について検討することを目的として対象人数を拡大して実施することとした。現在、アンケートの作成が終了し、実施のための倫理審査提出の段階となっている。 また、キャリアステージ設定のため、平成16年から委員として活動している全国歯科衛生士協議会キャリアラダー委員会において「大学病院に勤務する歯科衛生士のキャリアラダー」に関する基本的な考え方の報告を行った。この大学病院に勤務する歯科衛生士のキャリアラダー」を基に現在、「歯科衛生士技術に係わるもの」「歯科衛生士の資質に係わるもの」に分けてステップについて検討、ステップの設定を行っている。 一方、実際に勤務する歯科衛生士のキャリア教育に関するニーズについては、東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科衛生保健部職員を対象に実施した、卒後教育に関する調査においてニーズの把握を行った。この調査を基に臨床現場で働く歯科衛生士がキャリアアップのために求める技能・教育・研修が把握できたため、この中からコンピューターシミュレーション教材の作成対応できるテーマを抽出した。この中からシュミュレーション教材の作成を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
キャリアに関するアンケートを実施する。全国の歯科病院に勤務する歯科衛生士を主な対象者として、具体的なニーズの把握、教育の機会、教育媒体に関する調査を実施する。そのために現在倫理審査に提出する書類の準備を行っている段階であり、9月を目安にアンケートの実施し、集計を行う。一部「質的解析」を取り入れ、分析をする予定。今年度の聞き取り調査において、臨床現場で働く歯科衛生士がキャリアアップのために求める技能・教育・研修の概要が把握できたため、この中からコンピューターシミュレーション教材の作成対応できるテーマを抽出し、アンケートの結果を待たずに順次教材作成を開始する。この間に作成された教材を、アンケート時にコンピュータシュミュレーション教材の体験希望に関しても情報を収集し、希望者にはコンピュータシュミュレーション教材を体験してもらう予定の為その実施教材とする。体験をした際の意見・感想を聴取し、今後の教材開発の方向性を模索する予定である。 翌平成27年に、これらの結果を学会にて発表していく予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品経費については、今年度予算額より高価であったため、予定した分析用ソフトを購入することができず、次年度に繰り越すことによって、購入できなかった。また、ソフトが購入できなかったために入力・集計の業務が行えなかったこと。また、聞き取り調査のための交通費等を使用しなくて済んだため。一方、アンケートの実施が遅れているためその他の経費がまだ主支出されていない。 平成25年度に購入できなかった、分析用ソフトを繰り越した金額と平成26年度の予算とで購入し、研究を進める予定。また、アンケートを平成26年度に実施することにしたため、今年度倫理審査が通り次第、アンケートを実施するため、その他の経費を使用する。
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