2015 Fiscal Year Research-status Report
Geogebraを用いた電子教材開発の調査と開発支援環境の構築
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25350357
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
阿原 一志 明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80247147)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | GeoGebra / 電子教材 / 教材データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は電子教材開発支援ソフトウエアGeoGebraを用いた日本語による数学教材の開発環境に関する研究である。平成27年度には、内容を整理して新たなウェブサイト(http://www.aharalab.sakura.ne.jp/geogebra/index.shtml)を新設し、指導要領に準拠した教材の検索が容易であるようにした。このウェブサイトはGeoGebraTubeとリンクしており、GeoGebraをインストールしていないパソコンからもインターネットを通じて教材を使用することができるようになっていて、GeoGebra教材の広範な頒布ができたと考えている。 この新しいウェブサイトにおいて、一般からの投稿を受け付けを開始し、いくつかの投稿された教材を掲載開始した。GeoGebraを通じた教材開発者ユーザーの開拓という観点から成果があったと考えている。 また、原知己氏との共同研究で、javascriptを利用した、GeoGebraの対話性をより引き出した教材の提案を行い、この内容は「Geogebraによる数学自学自習支援システム」というタイトルで京都大学「数学ソフトウェアとその効果的教育利用に関する研究」、統計数理研究所「GeoGebraの数学、数学教育、および統計教育での利用」において講演発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本の指導要領に準拠したGeoGebra教材案の公開はウェブサイトを通じて相当数できた。GeoGebraによる海外教材の調査については、業績としての実績こそないが、相当数行うことができた。GeoGebraによる教材作成のノウハウの公開については、原氏との共同研究によるjavascriptを用いた新しいタイプの教材の提案をはじめとして、これまでになかったタイプの教材を提案できた。これらの成果は新しく公開したウェブサイトにおいて公開できた。ただ一点、GeoGebra教材の優位性の検証については着手が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
GeoGebra教材のウェブサイトではまだすべての単元について教材を提供しているわけではないので、精力的にGeoGebra教材を作成して教材を提案していく計画である。GeoGebraによる海外教材の調査については、研究業績としてまとめる作業に取り掛かる計画である。GeoGebraによる教材作成のノウハウについては、ノウハウに焦点をあてたテキストの作成を計画している。また、GeoGebra教材のウェブサイトを通じてGeoGebra教材に興味を持つ教員の開拓に努める計画である。
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Causes of Carryover |
2015ねんどにおいて、研究発表および研究打ち合わせが関東圏(統計数理研究所)で行われたことが理由で出張旅費の支出が少なかった。また、GeoGebra教材の優位性を検証する作業が遅れたため、このための人件費が使用されなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究打ち合わせのための出張費、またGeoGebra教材の優位性を検証するための人件費、また関連する書籍等(数学・数学教育関連)の消耗品費の使用を計画している。
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Research Products
(6 results)