2015 Fiscal Year Annual Research Report
論理的思考環境とPBL実践環境の相互作用による組織学習フレームワークの研究
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25350366
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
秋吉 政徳 神奈川大学, 工学部, 教授 (20403040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 慎平 広島工業大学, 情報学部, 准教授 (30455183)
鮫島 正樹 大阪大学, 情報科学研究科, 助教 (80564690)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プロジェクトリスク抽出 / 会議発話分析 / 協調活動の分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
論理的思考環境として、以下の項目に取り組んだ。 ・プロジェクトシミュレータを用いての「リスク対応プロセス」を学習者が学べるためには、そもそも類型化されたプロジェクトリスク群をもとにプロジェクトシミュレータがそのような状況を再現する必要がある。「リスク対応プロセス」とは、リスクに対する適切なオペレーションと定義し、ランダムに作成したリスク状況からエージェントプログラムを用いて効果的なオペレーション系列を機械的に探索し、その結果をもとに学習者が学ぶべき特徴的なリスク対応プロセスを抽出し、k-means方により分類した。 PBL実践環境として、以下の項目に取り組んだ。 -模擬プロジェクトにおけるコミュニケーション分析のために、「組織活動ログ」の一つである会話記録データを複数の音声認識エンジンと日本語会話corpusをもとに、テキストデータへの書き起こしを実行する環境を構築した。 -システム開発プロジェクトにおいてはしばしば遠隔作業場どうしの協調活動が必要となることから、情報交換としてSNS(Social Network Service)を用いた場合の協調活動環境を構築し、定量的評価を実行した。 上記に述べたように本研究課題の最終ゴールである「組織学習フレームワーク」に関わる基盤技術としての課題を明確化した上で試験実装し、2つの学習環境の相互作用をもとにしたフレームワークの礎を築くことができた。
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Research Products
(2 results)