2014 Fiscal Year Research-status Report
インターネット対戦型ゲームへの参加によるネットワークプログラミング教育環境の開発
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25350374
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
寺元 貴幸 津山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30237010)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | インターネット / ネットワークプログラミング / ゲーム / コンテスト / サーバ仮想化 / 分散処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度公開した練習システム(スタンドアローン版)の利用を促進するため,プログラミングコンテスト本選会場に専用ブースを設置してパンフレットを配るなど啓蒙活動を行った。また高専フォーラムや計算工学会PSE研究会などでも紹介することで,約30名の実験協力者を得ることが可能となった。 また,練習システム(ネットワーク対戦版)の公開準備を行い,上記協力者等と公開情報の内容を検討するなど,より実用的なシステムの構築を行っている。またロボットへの命令をネットワーク経由で送信する部分が重要となるため,サーバとのデータ送受信、試合の進行、試合結果を検証できるシステムを構築し、参加者に開放する準備を行っている。当初は26年度中に完成させる予定であったが,この部分がまだ未完成であり,27年度も引きつづき研究を行う予定である。 また26年度は本システムのバックアップ並びに負荷分散を目指して、仮想化サーバを2台に増設し、別のネットワーク(メインはSINET4上で運用)で運用を開始した。さらに,この仮想サーバで多くの学生が最も興味がある平成27年度のプログラミングコンテストの練習システムを公開するための仮想環境の開発を行った。 さらにシステム開発者がインターネット上でシステム開発できる環境としてGitHUBを構築すると同時に,外部からの攻撃や妨害に対応するためのセキュリティ技術としてNIIが発行するサーバ証明書の導入を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
練習システム(スタンドアローン版)の利用を促進するため,プログラミングコンテスト本選会場に専用ブースを設置してパンフレットを配るなど啓蒙活動を行った。また高専フォーラムや計算工学会PSE研究会などでも紹介するこで,約30名の実験協力者を得ることが可能となった。 また,練習システム(ネットワーク対戦版)の公開準備を行い,上記協力者等と公開情報の内容を検討するなど,より実用的なシステムの構築を行っている。またロボットへの命令をネットワーク経由で送信する部分が重要となるため,サーバとのデータ送受信、試合の進行、試合結果を検証できるシステムを構築し、参加者に開放する準備を行っている。当初は26年度中に完成させる予定であったが,この部分がまだ未完成であり,27年度も引きつづき研究を行う予定である。 この部分は本来システム管理者がゲーム管理を行う事を前提に開発されたシステムを,参加者からもゲームのコントロールが可能なシステムに作り替える必要があり,そのインターフェースの設計が少し遅れている。これも多くの参加者の協力を得て,平成27年度前半に完成予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
ネットワーク利用環境の実証実験として,平成27年度のプログラミングコンテスト競技部門の公式練習会場の運営を計画している。すでに,採点システム,問題作成システム,検証システム等が完成しており,現在関係者で動作確認を行っている。平成27年度5月末には公開し,全国高専の参加者および海外の参加者(約60チーム:180名)に本選まで利用してもらい,プログラミング教育に貢献したい。 さらに平成27年度はサンプルプログラムのソースコード公開の公開も予定している。 プログラミングスキルは一朝一夕に身につくものではない。特にネットワークプログラミングを習得するにはプログラミング言語以外にも多くの知識を必要とする。プログラミング経験の浅い参加者にとっては,必要な知識を集めるために多くの時間を必要とし,肝心の競技のアルゴリズムにたどり着く前にモチベーションが下がってしまう可能性があった。 そこでJava,C#,C++などのサンプルコードを準備しWebで公開する予定である。また,サンプルコードにはXMLパーサ関係のライブラリや、Web APIの使い方が分かりやすく説明する。このサンプルコードだけで競技用のサーバとデータの送受信が行えるようにし、すぐにプログラム開発に取りかかれるように準備する。当然ロボットを操作するための戦術やアルゴリズムに関しても多くのアドバイスを準備したい。 これらの運用を通してより効率的なプログラミング教育の手法を確立していきたい。
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Causes of Carryover |
サーバの代金が見積もりより安くなった事と,参加予定であった国際会議が27年度に延期されたことが大きな要因です。また,サーバの納入が遅れた関係で,バックアップ用のディスク等がまだ購入できておりませんので,これを27年度に購入致します。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
バックアップ用ハードディスク,サーバ維持のためのUPS等の購入 85万円程度 学会・国際会議等への参加 40万円
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[Journal Article] Uncertainty Management in Scientific Numerical Computation2014
Author(s)
Shigeo Kawata, Takashi Ishihara, Daisuke Barada, Jiang Xie, Huiran Zhang, Dombo dai, Yasuhiko Manabe, Yshikazu Hayase, Hitohide Usami, Takayuki Teramoto, and Masami Matsumoto
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Journal Title
International Journal of Numerical Analysis and Modeling
Volume: 1
Pages: 1-10
Peer Reviewed
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