2013 Fiscal Year Research-status Report
地域文化遺産の再生に関する総合的研究 - 紀の国屋大蔵の保存と活用 -
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25350395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
内川 隆志 國學院大學, その他部局等, 准教授 (80176677)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域文化遺産 / 紀の国屋 / 大蔵 / 佐山家文書 / 紀陶社 / 箕島陶器商 / 佐原 / 重要伝統的建造物群保存地区 |
Research Abstract |
本年度の研究成果については、随時ホームページ(http://hcra.sakura.ne.jp/wp/archives/540)によってタイムリーに研究成果等の情報を開示し、訪問者からの意見や情報等をフィードバックして頂いている。同時にスマホ等の携帯端末から容易にアクセス出来るようにフェイスブックにリンクさせている。 開示情報としては、組織概要、研究計画(研究目的、学術的背景、特色、目標)などを明らかにし、研究報告では平成二十五年十一月の調査で伊藤大祐がレスキューしたモノクロネガフィルムの中から昭和二十年代から三十年代にかけて撮影された佐原の大祭の写真をデジタル化しその一部を公開している。また、iPhone/Android向けアプリ「ロケスマ」による「重要伝統的建造物群保存地区マップ」の公開を行っている。また、歴史と文化研究会支部だよりや資料の紹介なども行っている。 平成二十六年三月二九日に実施した平成二十五年度活動報告会では、本年度の成果として左記の内容で公開研究会を開催した。「平成二五年度活動報告」内川隆志(研究代表者)「紀の国屋大蔵所有者佐山家の歴史」蒲生眞紗雄(都立国際高校前教諭)「佐山家所蔵の近世文書について」菊池邦彦(都立産業技術高等専門学校教授)「明治期の紀の国屋大蔵佐山家文書について」鎌形慎太郎(研究協力者)「紀の国屋の建築 - 隠居所・作業場(離れ)・板倉 -」金出ミチル(長岡造形大学非常勤講師) 「昭和期の佐山家写真について」 伊藤大祐(研究協力者・研究補助員) 上記成果については、平成26年度上半期に『地域文化遺産の再生に関する総合的研究』一として、刊行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成25年度上半期は、各分野において現地調査に赴き資料全体の基礎調査に重点を置く予定で研究を推進した。史料学班(古文書班)は、特に古文書の基礎整理作業を実施し、内容把握を中心として研究した結果、概ね近世から近代前半期までの文書目録を完成することが出来た。また、一部の古文書については翻刻を行うこともでき、佐山家の佐原進出に関する具体的な動向を明らかにすることができた。さらには、家系調査として、佐原佐山家、紀州佐山本家の過去帳などの基礎情報を基に佐山家の家系調査を実施し、概ね家系図を完成することができたのも大きな成果といえる。陶磁器類の考古学的記録は、梱包状態ならびに個々に付された書付などの記録、写真撮影、実測等を実施し、実測作業を実施することが適った。また、本年度の取りまとめとして実施した研究会では、完成度の高い内容を公表することができたものと自負している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年は、25年度に実施した基礎情報を受け、建築史学班では、引き続き蔵の詳細な構造調査と記録を行う。史料学班(古文書班)は、引き続き文書翻刻作業を中心に展開し、佐山家の商家としての歴史の詳細を明らかにしてゆく予定である。考古学班では、基礎作業として引き続き個々の資料の写真撮影、実測等を実施。文化財学・博物館学班は、全国的視野で蔵の活用事例などについて情報収集を敢行する予定である。7月には、佐原現地調査を予定している。下半期は、基本的作業内容としては、上半期の延長上にあり、特に古文書の翻刻作業は人員と時間を要する作業となる。考古学班では、陶磁器以外の工芸品等も記録対象とし写真撮影、実測図による詳細記録と併行して完成品のデジタルトレースなどを実施。現地調査は随時予定。文化財学・博物館学班は、自治体あるいは関係団体と協議しながら大蔵の活用に向けたマーケティング調査を開始する。佐原を含めた各地における情報収集は随時実施し、年度の取りまとめとして3月には、研究報告会を開催する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究成果が報告として刊行できる状況となったが、年度内での発刊が困難であることを鑑み、次年度に先送りし上半期での刊行に切り替えたため。 平成26年6月までに『地域文化遺産の再生に関する総合的研究』(一)を刊行する為の経費として使用する。 残金は旅費、謝金に使用する。
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Research Products
(3 results)