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2013 Fiscal Year Research-status Report

津波石の垂直移動を考慮した明和大津波の規模推定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 25350430
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionDaito Bunka University

Principal Investigator

青木 久  大東文化大学, 経営学部, 准教授 (30423742)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords地形学 / 津波石 / 津波の規模 / 沖縄
Research Abstract

本研究は,過去に琉球列島に襲来した大津波(おもに明和大津波)の規模を推定することを目的とする。具体的には,津波によって陸上に打ち上げられた津波石のうち,海食崖を乗り越えて段丘上に分布する津波石に焦点を当て,津波石の垂直方向の移動を考慮したモデルを構築することにより,来襲した津波の高さを推定するというアプローチとなる。
初年度である本年度は調査対象地域を石垣島として,既往文献・空中写真・地形図などを用いて津波石の分布図を作成し,現地調査により津波石の位置・サイズの計測,周辺の地形測量,岩石試料のサンプリングを行うという研究計画を立てた。本年度の実施概要は以下の通りである。
1.既往文献・資料・地形図などに基づき,津波石の分布を調べた結果,段丘上の津波石の数が限られている可能性が示唆された。
2.汎用性のあるモデルの構築には広範な条件下でのデータが必要であるが,現地データのみではモデル化は困難になる可能性が高い。この問題を解決するため,野外調査だけでなく,室内実験によるデータ収集も必要であると考え,小型実験水路の作成を行った。当初野外調査のみによる研究計画をたてていたが,今後は室内実験という手法を取り入れ,モデル化を進めていく予定である。このように本年度は実験水路の設計・製作を行ったこともあり,現地調査を計画通りに実施することができなかったが,今後はスムーズに研究を進めることができると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究計画の変更によって,現地調査を予定通り完了することができなかったため

Strategy for Future Research Activity

津波の規模を推定するための汎用性のあるモデル構築には,広範な条件下での津波石データが必要であり,限られた現地データだけではモデル化が難しいと判断される。当初は野外調査のみの研究計画をたてていたが,今後は室内実験という手法を取り入れて,実験データを基に定式化し,野外データを用いてキャリブレーションを行うという方針で研究を進めていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本年度計画していた津波石の野外調査の実施が完了せず,その分の調査旅費や人件費を使用できなかったため
次年度分として請求した助成金について,本年度実施出来なかった野外調査を次年度に行う予定であり,主にその調査旅費・人件費として使用する。また室内実験に関する物品の購入や実験水路のメンテナンス費などの費用としても使用する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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