2014 Fiscal Year Research-status Report
3次元地理空間情報と民間企業情報を用いた防災アダプト・プログラムの構築
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25350432
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
平岡 透 大分工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30626891)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域防災 / アンケート調査 / 民間企業 / GIS / 3次元データ / 避難経路探索 / 大腸菌群数 / 土地利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
次の4つの研究を行った。 ①津波侵入方向を考慮した避難可能な範囲内で最も高い避難場所を選定する方法を提案した。提案法は,DEM(Digital Elevation Model),道路ネットワークデータ,建物データ,水涯線データ,津波高,津波到達時間を用いて実行される。 ②津波発生時の複数の民間企業の共助による効果を視覚的かつ定量的に評価する試みを行った。このとき,民間企業の共助として避難者の受け入れ場所の提供に注目し,複数の民間企業に避難できるようになることで避難者の移動時間を短縮できる可能性について調べた。本評価では,民間企業にアンケート調査を行い,避難場所を提供できる民間企業を抽出し,抽出した民間企業に避難者が避難できる範囲を地理情報システムを用いて道路ネットワークデータ(一般財団法人日本デジタル道路地図協会提供)上で調べた。 ③国土交通省が月毎に観測している大腸菌群数と土地利用の各区分の相関分析を行い,比較的相関の高い土地利用区分と月があることを示した。土地利用として国土数値情報土地利用細分メッシュデータ(国土交通省国土政策局国土情報課,2014)を用い,各土地利用区分として田,森林,建物用地,河川地・湖沼を用いてそれぞれの土地利用区分に対して相関分析を行った。また,土地利用の数値化は大腸菌群数の観測地点からの一定距離内に含まれる割合として計算し,相関が高くなる距離についても検討した。 ④建物用途ごとの建物データの延床面積について大腸菌群数との相関分析を行い,より相関の高くなる建物用途を見つけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画の「各種地理空間情報の3次元化」と「3次元地理空間と民間企業情報を用いた地域防災への方法の調査・把握」の2項目は完了し,平成27年度の予定の「地域防災のための3次元地理空間情報と民間企業情報を用いた分析方法の研究調査」の一部も実施している。 追加事項として,疫病リスクを考慮した地域防災に関する研究も実施している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の予定の「地域防災のための3次元地理空間情報と民間企業情報を用いた分析方法の研究調査」を完了させる予定である。 追加事項の疫病リスクを考慮した地域防災に関する研究も引き続き実施する。
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Research Products
(12 results)