2013 Fiscal Year Research-status Report
ロバストネスを考慮したグローバルサプライチェーンネットワーク設計問題の解法の開発
Project/Area Number |
25350454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
片山 直登 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (20194780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百合本 茂 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (90129015)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | サプライチェーン / ネットワーク設計 / 最適化モデル / ロバストネス |
Research Abstract |
従来の研究の整理:2011年から2014年に発行された国内外の文献を中心に,サプライチェーンネットワーク設計問題,グローバルサプライチェーンネットワーク設計問題の文献調査を実施し,分類・整理した.続いて,ロバストネス性を考慮したネットワーク設計問題に関係する国内外の文献調査を実施し,そのモデルの条件,解法,事例分析対象を分類・整理した. 非分割フローを考慮したおよびフロー木条件を考慮したネットワーク設計問題に対するモデルおよび解法の開発:サプライチェーンネットワーク設計問題は,一般的なネットワーク設計問題と異なり,同一の始点・終点をもつ貨物のフローは途中で複数経路上で分割輸送されることはない.また,同一の終点をもつ貨物のフローは途中で混載されることはあっても,途中から複数経路上で分割輸送されることはない.このような非分割フロー条件とフロー木条件を考慮した2つのより現実的なサプライチェーンネットワーク設計問題を対象として,モデルおよび近似解法を提案した.また,数値実験を行ない,非分割フロー条件およびとフロー木条件がサプライチェーンネットワークに及ぼす影響を明らかにした. 最低サービス水準を考慮したLTLネットワーク設計問題:サプライチェーンネットワークにおける主要な輸送形態であるLTLネットワーク設計の問題を扱った.LTLネットワーク設計では輸送便に対する最低サービス水準が重要であり,この条件を考慮したいくつかのモデルを開発した.さらに,数値実験により,最低サービス水準条件がサプライチェーンネットワークに及ぼす影響を明らかにした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ロバストネスモデルを中心に,従来の研究を調査・分類することができている.また,サプライチェーンネットワーク設計問題と従来型のネットワーク設計問題の相違点である非分割フロー条件,フロー木条件および最低サービス水準条件を考慮したモデル,解法の開発と数値実験を行ない,これらの条件がサプライチェーンネットワークに及ぼす影響を分析することができている.
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Strategy for Future Research Activity |
ロバストネスモデルは,確率的なモデルを含むため,数多くのシナリオモデルを解くことを繰り返す必要がある.このため,数値実験などによりサプライチェーンネットワーク設計問題で重要である条件を抽出したモデルを作成することが重要である.このため,平成25年に解析した条件以外の条件の影響を分析する必要がある.また,数多くのシナリオモデルを解くことを繰り返す必要があるため,複数コアの有効活用と複数CPUによる並列計算の効率化が重要である.
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Research Products
(4 results)