2015 Fiscal Year Annual Research Report
ロバストネスを考慮したグローバルサプライチェーンネットワーク設計問題の解法の開発
Project/Area Number |
25350454
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
片山 直登 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (20194780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百合本 茂 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (90129015)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | サプライチェーン / ネットワーク設計 / 最適化モデル / ロバストネス |
Outline of Annual Research Achievements |
ロバストネスを考慮したサプライチェーンネットワーク設計問題は,確率的・シナリオ的な要素を含む大規模な設計問題となるため,従来モデルで有効であった容量スケーリング法,局所分枝法,タブサーチ法などのメタ解法が有効に機能しないことが知られている.本研究では,関連する様々なモデル・問題に対する解法等を開発した.非分割フローおよびフロー木条件を考慮したネットワーク設計問題に対するモデルおよび解法を開発し,数値実験により非分割フロー条件およびとフロー木条件がサプライチェーンネットワークに及ぼす影響を明らかにした.最低サービス水準を考慮したLTLネットワーク設計問題に対するいくつかのモデルを開発し,数値実験により最低サービス水準条件がサプライチェーンネットワークに及ぼす影響を明らかにした.容量制約をもつネットワーク設計問題に対する強い妥当不等式である3分割不等式,4分割不等式およびn分割不等式を開発した.容量制約をもつネットワーク設計問題に対して,分枝限定法と列生成法を組み合わせた分枝価格法を用いた近似解法を開発し,数値実験により提案した解法の有効性を示した.ホップ数を考慮した容量制約をもつネットワーク設計問題に対して,ホップ数を満足するパスのみを生成する列生成と容量スケーリング法などを組み合わせた解法を開発した.数値実験を行い提案した解法の有効性を示した. 容量制約をもつネットワーク設計問題に対して,ミノウクスの貪欲法を拡張した高速な貪欲法を開発し,容量スケーリング法による実行領域の限定と限定した分枝限定法を組合せた高速な近似解法を提案し,数値実験により従来の解と同程度の高精度の近似解を従来の解法と比較して1/10から1/100の短時間で算出できることを示した.この高速な貪欲法をシナリオモデルに拡張することに成功し,ロバストネスを考慮したシナリオ解析モデルに対する近似解法を開発した.
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Research Products
(9 results)