2014 Fiscal Year Research-status Report
アドホック環境下で移動エージェントを用いた避難誘導システムの研究
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25350482
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
松澤 智史 東京理科大学, 理工学部, 助教 (20385529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝本 宗宏 東京理科大学, 理工学部, 教授 (00318205)
神林 靖 日本工業大学, 工学部, 准教授 (40269527)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自然災害 / 避難 / アドホックネットワーク / ACO |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は主に避難誘導に関するアルゴリズムの研究とその通信時における通信秘匿性を考慮するマルチユーザ向けの暗号と誤り訂正を用いた通信効率向上の研究を行った. ACO と呼ばれる蟻のフェロモンを模したアルゴリズムをアドホックネットワークを利用した避難誘導に応用し,独自の改良を加えたアルゴリズムを2種類作成し,その有用性の評価を行った結果,災害時の初期非難時に災害に巻き込まれる人の数を大きく減少させることができた. この成果は現在国内と国外の学会へ論文を投稿しており,現在査読結果待ちの状態である. 今年度はこのアルゴリズムをアドホックネットワークに適用させる方法の研究を行い,現在その評価を行うための実験を行っている. また,マルチユーザ向けの暗号の研究と通信効率向上の研究に関してはそれぞれ1件ずつ査読付き論文が採録された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
主にアルゴリズムの研究は一段落し,その有用性はシミュレータで示すことが出来た. 現在は実際の環境に適用するためのアドホックネットワーク上での利用を想定した研究を行っており,今年度は実機を利用した評価実験を行う.
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Strategy for Future Research Activity |
実機実験を行う際に,数十台の携帯端末を利用した実験を行う予定であるが,実際の災害時は数千~数万の人の避難を想定する必要があるため,実機実験の結果を元にしたシミュレータを作成する必要があり,これの実装に少々時間がかかる見込みである.
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Causes of Carryover |
本来ならば今年度中に避難誘導のアルゴリズムの研究成果発表を行う予定であったが,実験評価が遅れ,現在論文を投稿中である. この論文が通れば次年度の8月に学会発表を行うため,次年度に旅費を繰り越しさせていただいた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の通り,8月の国際会議の旅費に使用する予定である.
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Research Products
(5 results)