2013 Fiscal Year Research-status Report
自動回避・停車システム導入のためのドライバ操作による影響評価に関する研究
Project/Area Number |
25350491
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
吉田 秀久 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, システム工学群, 准教授 (00332635)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山川 淳也 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, システム工学群, 教授 (10546138)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | システムと人との干渉問題 / 自動車の運転操作 / ドライビング・シミュレータ / ハンドル操舵 |
Research Abstract |
ドライバが突発的に意識を失ったり,正常な操作ができなかったりする事象での追突や歩道進入などの心痛める人身事故が後を絶たない.この場合,ドライバによる車両操縦は不能となることから,車両が安全に自律操縦する自動回避・停車システムの実装が不可欠である. この自動回避・停車システムの動作のうち操舵機能では,何らか回復もしくは混乱状況下でドライバがハンドル操作することで,システムに車両挙動の主権がある回避性能に影響を及ぼすことが考えられる.そこで物理的につながる操舵系において,この干渉による影響を客観的に評価する手法の確立が求められる.本研究では,操舵状況別に整理し,各状況下でのドライバによる影響についての評価法構築を目的とする. 今年度は定常的な操舵挙動について,ドライバの運転操舵モデルに基づくパラメータ解析によるドライバ操舵行動の評価を検討した.ドライビング・シミュレータにより,高速走行時の車線変更による操舵状況を予備実験で収集した.進路変更開始,進路変更中,進路変更後の車線維持動作における一連の車線変更における操舵トルクを再現する,パラメータ解析用のドライバ操舵モデルの構築を検討した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
操舵を支援するシステムのプログラム作成に遅延が生じた.これに伴い,システムとの干渉を事前検討する進捗度に,当初の計画より遅れが生じている.また実験を実施するに際し,平成25年度購入を計画した器材の購入手続き要求を行ったが,所属内での手続き遅延のため,器材の導入が遅れた.平成26年度は挽回に努めたい.
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究に対するエフォート率を上げて取り組む予定である. なお研究代表者の所属では,不正防止の観点から,物品購入に対する発注権限が研究者自身には無く,入手までに入札を含め時間を要する.また研究代表者が執行金額を迅速に把握可能な体制となっていない.平成25年度は学会参加費に対する科学研究費補助金からの支出請求に対し,履行がなされない事案が発生し,研究者自身に費用負担を強いる事態に陥った.所属の事務組織に対して,円滑な研究推進を実現するため,単に間接経費を返上するだけではなく,適切な人員配置など事務組織改革,規則改正等を実施し,円滑な研究推進に協力するよう,研究者として要求を挙げていきたい.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究代表者の所属では,物品購入額の決定後,研究代表者に速やかに金額を把握するシステムが存在しないため,執行額(使用額)を迅速に把握することができない.また本来間接経費で支払うべき,購入時の振込手数料を直接経費から支払うなども有り,正確に執行額を把握するには時間を要する.また前述の通り,参加した学会への旅費の手続きはなされ支払われたものの,参加登録費は研究者からの再三の立て替え払い手続きの依頼にも関わらず,事務担当者が年度内に手続きを履行しなかったため,10万円弱の費用を結果的に研究代表者へ自己負担を強いる事態に陥った.これらの状況から,次年度使用額が生じる結果となった. 当初の計画に加え,情報収集を強化するための学会参加の旅費,参加登録費として使用する.
|