2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25350557
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
古薗 勉 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30332406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 慶直 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90333509)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ナノ材料 / ハイドロキシアパタイト / 銀 / 抗菌性 |
Outline of Annual Research Achievements |
周辺組織への細胞毒性を最低限に抑え、長期に渡り微弱な抗菌性を長期間に渡って発現する新規材料を創出することを目的とする。具体的には、感染防止の技術ポイントである①皮膚刺入部および②血管内留置部における細菌付着・増殖を抑制するナノ材料の創出を目指す。まずHApナノ粒子に抗菌活性を有する銀イオンをドープする(Ag-HAp)。当該ナノ粒子より徐々に銀イオンを放出することで、急性細胞毒性の大きい銀化合物(例えば、硝酸銀や抗菌カテーテルに用いられるスルファジアジン銀など)に比較して、微弱な抗菌性を長期間に渡り維持させることにより、細胞毒性を抑制した抗菌マテリアルの創出が可能となる。平成27年度の課題は、①病原性微生物に対する抗菌性試験、②動物細胞の接着性試験を実施した。その結果、昨年度に実施した大腸菌同様、緑膿菌においても抗菌性が認められた。ヒト咽頭がん由来線維芽細胞(Hep-2)を用いて細胞接着性試験を実施した。その結果、Ag-HApコーティングシートの細胞接着数はノーマルHApコーティングシートと同じであり有意差は認められなかった。以上より、細胞毒性を抑制した抗菌ナノ材料の創出を達成した。
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Research Products
(5 results)