2014 Fiscal Year Research-status Report
リハビリテーション運動療法における一酸化窒素系および交感神経系の役割の解明
Project/Area Number |
25350590
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 大亮 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50466570)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 修 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00361072)
上月 正博 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 交感神経 / 除神経処置 / 腎臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまで、長期的運動の有効性の機序解明に取り組み、高血圧モデルや慢性心不全モデルさらに2型糖尿病モデルにおいて、心血管系および腎臓の一酸化窒素(NO)系の関与を明らかにしてきた。 本研究の目的は、新たに降圧や臓器保護に重要な交感神経系に焦点をあて、長期的運動の有効性の機序として、NO系に加えて交感神経系の関与を解明することである。代表的な高血圧モデルである高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて、組織NO系に加え、ノルエピネフリン、血圧、腎機能への長期的運動の影響を検証することである。本研究で長期的運動の機序として交感神経系の関与が明らかにされることにより、長期的運動の有効性のエビデンス構築に寄与するとともに、除神経処置や交感神経抑制薬との併用効果の可能性も期待でき、臨床応用への期待を有している。 本研究では交感神経の関与を明らかにするため、腎交感神経の除神経処置を行うが、近年度は主に、ラットを用いてその手技を習得した。今後はSHRおよびコントロールである正常血圧ラット(Wistar Kyoto (WKY)ラット)を用いて、除神経処置およびNO合成酵素阻害剤投与を行い、血圧、交感神経系、腎機能への影響を検証する。その後、長期的運動の影響と交感神経系の関与を解明するため、長期的運動単独および除神経処置群に対して長期的運動を行い、血圧、交感神経、腎機能への影響を検証する。さらに、血圧の影響を明確にするため、降圧薬のHydralazine投与群の結果との比較検討も行う。今年度は、除神経処置技術習得に時間がかかり、当初の研究進行計画より遅延している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モデル作成である交感神経除神経処置の技術習得に予定より時間がかかったため、遅れている。遠方の他施設に出張しての修練であったため調整に難航したことと、技術習得にも予定より時間を要したためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
交感神経除神経処置技術を習得したので、今後速やかに、ラットを用いてモデル作成し、解析し、その後長期的運動介入を行っていく。
|
Causes of Carryover |
交感神経除神経処置技術習得に予定より時間がかかり、モデル動物や抗体等必要備品購入に至っていないため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の研究計画に沿って、ラットや事件必要物品を購入する。未使用金は平成27年度分とあわせて使用する。
|
Research Products
(5 results)