2014 Fiscal Year Research-status Report
高齢者における脳磁気刺激法を用いた効果的な運動・認知機能訓練法の開発
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25350601
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
峠 哲男 香川大学, 医学部, 教授 (80197839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呉 景龍 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (30294648)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 経頭蓋磁気刺激 / 最大筋収縮 / 認知機能 / 事象関連電位 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究実施計画書に従い、正常成人8名に対して最大筋収縮時磁気刺激による約40分の運動訓練前後で、ウェクスラー記憶検査の数唱、図形記憶テストを施行し、最大筋収縮時磁気刺激が記憶・認知機能に与える影響を検討した。また同時に、正常成人8名において、最大筋収縮時磁気刺激前後で多感覚刺激事象関連電位の測定を行い、多感覚認知に関する脳神経活動に及ぼす影響についても検討した。また65歳以上の高齢者2名においても同様の検討を実施した。事象関連電位の計測には岡山大学自然科学研究科生体計測工学究室の協力を得て施行した。今後は記憶認知テストと事象関連電位のデータの統計的解析を行い、最大筋収縮時磁気刺激法が記憶、感覚認知機能に与える影響を評価する。 今年度に行った実験は、今回の研究課題の基盤的データとなるもので、重要性が高い。今後は、正常高齢者および軽度認知機能障害のある患者においても、被験者数を増やして同様の検討を継続することで、さらに有意義な研究結果が得られるものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
正常成人8名ずつと高齢者2名において、最大筋収縮時磁気刺激法による運動訓練前後に、記憶・認知機能の変化と多感覚事象関連電位を計測することができた。これにより今回の研究課題の目的の基本的データは確保されたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は本研究課題の最終年度に当たり、本年度に得られたデータの統計的解析と、正常高齢者および軽度認知機能障害のある患者においても、被験者数を増やして同様の検討を継続することである。また学会等での研究成果の発表を行いたい。
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Research Products
(3 results)