2014 Fiscal Year Research-status Report
工学的手法による非対称性姿勢変形(胸郭変形)の解明
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25350618
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
樋口 正勝 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (60581965)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 姿勢変形 / 胸郭変形 / 体重支持面 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度の状況報告より研究成果を本年度の工学系学会、整形外科学会への報告を申請したが採択とならず修正中である。その為本年度には重症心身障害児・者への計測には移行できず研究が遅れている。本年度秋季の工学系学会への基礎研究論文発表の採択を取り発表し、同時に重症心身障害児施設並びに在宅重症心身障害児への計測を実施に向けて本学の倫理委員会の承認申請を行う。本研究の対象となる重症心身障害児施設並びに在宅重症心身障害児・者への研究承諾の認可を得た時点で計測を開始する。本実験の詳細は以下に記す。【本実験】対象者は、本研究の目的、手順などを説明した上で同意を得られた非対称性変形の有る重症心身障害児20名とする。【計測者】計測手技を十分に取得した医療専門職(PT,OT、Nrs等)3名【計測手順1】①被測定者に胸郭変形測定器を用いて、胸骨剣状突起レベルの胸郭の厚さと幅を仰臥位にて、4回計測する。胸郭の厚さと幅の比率(胸郭の厚さ÷幅)を算出する。重症心身障害児は刺激によって、過剰な姿勢筋緊張を引き起こす場合があるので、緊張が落ち着いた時点で計測する。更に胸郭変形による呼吸状態を把握する為に血中酸素飽和度(SPO2)をパルスオキシメーターで計測する。②同様に体重支持面の不均衡差を(株)ニッタ HUGE-MAT 体圧分布測定装置にて計測する。 【計測手順2】 ①計測1終了後、体重支持面の不均衡差に対して、均等な支持面を設置する為に接地不足面下に物理的介入を施す。30分経過後(体重支持面の不均衡差を是正し、均等に体重支持されたと考えられる)に物理的介入を解除して、再び支持面の不均衡差、胸郭計測、血中酸素飽和度(SPO2)を計測する。 計測結果に関しては対象者の健康状態に配慮し、本年度を超える場合がある可能性があるが、データ採収が完了した際には次年度春季の重症心身障害児・者関連の学会に論文発表の準備を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予備研究の成果報告が達成できておらず、尚且つ本研究の準備進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に工学系学会並びに整形外科学会等に予備研究報告を達成すると共に本研究の計測を本学の倫理委員会承認を受け、本研究実施を達する。
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Causes of Carryover |
平成26年度に執行する予定であった、重症心身障害児・者への研究協力謝礼金を使用出来なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には、協力して頂いた重症心身障害児・者へ研究協力謝礼金として執行する予定である。
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