2016 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the asymmetric posture transformation (thorax transformation) by the technique of the engineering
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25350618
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
樋口 正勝 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 教授 (60581965)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 重症心身障害児・者 / 体重支持面の不均衡 / 非対称性変形 / 胸郭変形 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の予備実験として、本研究の目的、手順などを説明した上で同意を得られた健常人40名(過去に脊椎・胸郭に整形外科的な既往歴の無い男女 平均年齢22±3歳)を目盛付計測器を用いて立位時並びに仰臥位10分後の胸郭をGoldsmithらが考案した胸郭の評価法にて計測した。その結果立位時と仰臥位時(立位から直後と10分後)での計測結果では平均値では有意差があった。この基礎研究成果の報告が工学系学会、整形外科学会、褥瘡学会等の申請採尺が取れず修正中である。また同時に本研究の重症心身障害児・者への計測に移行できず研究が遅れている。学会への再申請を同時に進めながら、重症心身障害児施設並びに在宅重症心身障害児・者への計測実施に向けて本学の倫理委員会の承諾を得たが、対象となる重症心身障害児施設並びに在宅重症心身障害児・者への施設からの倫理研究承諾の認可が難航しており、研究対象とする対象数確保にも遅れ、計測が遅延している。従って対象施設も病院だけでなく特別支援学校等への拡大も視野に入れる予定である。本実験の詳細は以下に記載する。 対象者は本研究の目的、手順などを説明した上で同意を得られた非対称性変形を有する重症心身障害児20名とする。体重支持面の不均衡差に対して、均等な支持面を設置する為に設置不側面下に物理的介入を施す。30分経過後(体重支持面の不均衡差を是正し、均等に体重支持されたと考えられる)に物理的介入を解除して、再び支持面の不均衡差(体圧分布計測装置を使用)、胸郭計測(専用計測装置使用)、血中酸素飽和度(パルスオキシオメータを使用)を計測する。本研究は体重支持面の不均衡差と胸郭変形との関連を解明すると共にその評価と治療・予防プログラム開発に貢献するものと期待する。また将来的には重症心身障害児のみならず、長期臥床高齢者の姿勢変形改善、褥瘡予防アプローチへの応用にも転換が可能である。
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