2014 Fiscal Year Research-status Report
広汎性発達障害児のコミュニケーション能力に働きかけるリズム遊びの教材開発
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25350717
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
茅野 理子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (60125812)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 舞踊教育 / 知的障害教育 / リズム遊び / コミュニケーション能力 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、前年度未着手であった、全国の特別支援学校知的障害教育校を対象に、ダンス領域の実践がどのような目的、内容、頻度で行われ、どのような成果と問題点があるのかを明らかにするとともに、実践を通してリズム遊びの有効性に関する基礎的資料を得ることができた。 1.ウエブ検索(全知P連ホームページ中の概要(会員校))により,全国特別支援学校知的障害教育校704校のうち小学部のある565校をデータベース化し,単一障がい学級を分析対象として、教育課程の実態を調査した。分析の観点は,編成,授業時数,ねらい,学習内容(教材,実践事例など)である。検索期間は,平成26年6月~9月であった。その成果を第66回舞踊学会(平成26年11月30日、日本女子体育大学、抄録:舞踊學第37号p.68)で発表した。 2.本学部附属特別支援学校小学部で指導実践(平成27年1/16,23,2/9)を行い、映像分析と学部指導主事へのインタビューにより成果を検討した。その結果を実践報告として第34回全国創作舞踊研究発表会(平成27年2月8日、筑波大学)で発表した。 3.宇都宮大学地域連携活動事業費の助成を受け、栃木県の小中高教員の協力を得て「小中高の連携を意図した表現運動・ダンスの指導」の実践内容を報告書としてまとめた(平成27年3月31日、全92頁)。本書の中に特別支援学校におけるダンス領域指導についても3例掲載し、次年度報告書作成に向けての布石とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ウエブ検索による調査から、実態と課題を明らかにすることができた 今年度3回の実践ではあったが、コミュニケーション能力に働きかけるリズム遊びとしての有効性をビデオ分析や小学部指導主事へのインタビューから確認することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度実施した報告書の作成を基に、附属特別支援学校教員並びに県内の特別支援学校教員の協力を得て、教材開発した実践内容を報告書にまとめる。 そのために、 1.附属特別支援学校での実践を引き続き行う。 2.県内の特別支援学校教員と月1回程度の研究会を持ち、授業モデルを実践、検証する。 3.本学部特別支援教育の大学教員から専門的な助言を受ける。
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Causes of Carryover |
実態と課題をより鮮明にするための栃木県内の特別支援学校におけるアンケート調査を改めて行うとともに引き続いて国外における文献収集を行うため。昨年度実施できなかった年間を通しての実践に係る交通費等が生じるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
栃木県内の特別支援学校におけるアンケート調査とその分析のためのパソコン関係備品とソフト並びに国外における文献収集の費用。研究発表のための旅費。 今年度実施予定の報告書作成のための協力者への研究会旅費、謝金等及び報告書の印刷発行費用。
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[Book] 大修館書店2015
Author(s)
全国ダンス・表現運動授業研究会編
Total Pages
159 (p.134を分担)
Publisher
みんなでトライ!表現運動の授業
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