2013 Fiscal Year Research-status Report
義務教育段階における体力の向上も企図した課題ゲームによるサッカー学習指導の系統化
Project/Area Number |
25350743
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Takarazuka University of Medical and Health Care |
Principal Investigator |
後藤 幸弘 宝塚医療大学, 保健医療学部, 教授 (00047391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 譲 大阪産業大学, 人間環境学部, 教授 (00529969)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 課題ゲーム / 運動強度 / 戦術行動 / 持久力 / 心拍数 |
Research Abstract |
これまでに報告されているサッカー型課題ゲームが著者の報告するものも含め49個収集された。これらを批判的に検討すると課題が明確に示されていないものが16,課題が頻出する仕組みに問題のあるものが10、技能の個人差を吸収する仕組みのないものが30,ゲーム人数やコートの大きさに問題のあるものが29認められた(重複するものがあるので総計は49にならない)。 これらの分析を通して、攻防走乱型シュートゲームに応ずる「課題ゲーム」作成の留意点が次のようにまとめられた。(1)学習課題が頻出する仕組みとして、①学習内容の措定②コートの一部に地理的分離の要素を取り入れる③ビッグゴール制を採用する④学習課題に沿ったプレーにインセンティヴを与える。(2)ゲーム人数を少なくする。(3)ゲーム固有の運動特性を損なわない。(4)技能の個人差が吸収される仕組みを考える。 上記の批判的検討に耐えた、戦術行動上の制約が無く、「勝つための工夫(ゲームの妙味)」を味合わせうると考えられる5つの課題ゲーム(「①ツーゴールドリブルゲーム」「②サイドマン付きキックラインポートボール」「③キックラインポートボール」「④Runランサッカー」「⑤Runラン・シュート・サッカー」)を抽出し、それらのゲームの運動強度を心拍数から推定した。すなわち、大学生を対象に、ポーラーティームシステムを用いて、それぞれのについてゲーム時間の条件を数種設定し、ゲーム中と休息中の心拍数を測定した。 その結果、②③④⑤のゲームにおけるサイドマンの心拍数は、いずれの時間条件であっても持久力の向上が期待できる運動強度と継続時間を示すことはなかった。しかし、他のプレーでは、145拍/分以上を示した。これらの基礎資料を基に、それぞれのゲームで持久力の向上も期待できるゲーム時間を提示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画がしっかりと建てられてたこと、共同研究者との作業が順調に進み、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに粛々と進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果を公表する学会の開催日と公務が重なり学会出張が出来なかったこと、研究の打ち合わせを他の研究の打ち合わせと重ねることが出来会議費の出費がなかったこと、また、当初予定していた研究機器よりも高価であるが研究目的に合う機器が発売され、その購入のために謝金等々の出費を押さえた事、等による。 昨年度購入した、GPSシステムSPI Pro の増設の為の設備備品費として使用する。
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Research Products
(1 results)