2015 Fiscal Year Annual Research Report
モーションキャプチャーを用いた運動フォーム学習支援システムの研究と授業への応用
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25350779
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
島 健 上智大学, 文学部, 教授 (20216039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 教授 (30255715)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Kinect / e-learning / 動作分析 / モーションキャプチャ / 運動フォーム / フライングディスク / 投球 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、体育実技における運動動作の学習支援システムを構築することを目的にして、Kinectを用いて適切な動作を獲得するためのフィードバックを自動的に学習者に提示するシステムの研究開発を行うものである。 平成27年度は、他のスポーツへの応用として野球の投球フォームに対するシステムの効用について実験を行った。フライングディスク用のフォーム改善システムを野球に応用したが、現場であるグラウンドでの屋外使用が動作対象を認知しないなどの使用制限がわかり応用への問題点が見つかった。室内といった限られた空間でしかシステムが使用できないことから専用スペース(屋内練習場など)の必要があり、実用性を考えた場合、現場での還元をどうするかが別課題として浮かび上がった。システムそのものよりもKinect の制限であるため別途検討が必要である。 フィードバックシステムを用いた投球フォーム改善については、実験の結果からは大きな効果は認められなかったが、学習者が投球時のゼロポジションを意識し、システムのアドバイスを頼りに自分自身で修正を試みながら投球練習することによりフォームの修正が行えることがわかった。フライングディスクの場合と同じく、システムを使用することでフォーム矯正に一定の効果があった。研究からシステム利用で、指導者のアドバイスがなくても自学できる運動動作の学習支援が可能なことがわかったが、その結果がパフォーマンスに及ぼす効果を検証するまでには本研究では残念ながら至らなかった。今後はより効果的なアドバイスの方法やフィードバックの方法を検討しパフォーマンス向上にも繋げていく必要性が残された。
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Research Products
(1 results)