2014 Fiscal Year Research-status Report
持久的プライオメトリックトレーニングは長距離走のパフォーマンスを向上させるか
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25350797
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
得居 雅人 九州共立大学, スポーツ科学部, 教授 (00227571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小木曽 一之 皇學館大学, 教育学部, 教授 (20249808)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 弾性エネルギー / バネ / 有酸素的持久性 / ランニング / 経済性 |
Outline of Annual Research Achievements |
基礎研究:ジャンプ運動時の筋活動の特性を明らかにするため、以下の基礎研究を実施した。 1.運動感覚に基づく急激な力発揮時における筋活動の特徴、概要:一定のタイミングで急激な力発揮を反復し、その後、その反復中に得られた運動感覚だけに基づく同様な力発揮を行った場合の筋活動の変化について検討した。被験者の力発揮に対する感覚的な自己評価は、力発揮のタイミング呈示の有無に関係なく一定であった。ただし、その非呈示直後のみ、その評価は低くなる傾向にあり、筋では力発揮ポイント以前の筋活動が見られた。 2.ジャンプ中の主動筋への電気刺激がそのパフォーマンスに及ぼす影響、概要:電気刺激により下腿三頭筋を受動的に収縮させた状態で跳躍を行い、アキレス腱の強制的な伸張・短縮がジャンプに及ぼす影響について検証した。60Hzの刺激付加時では、最大努力時の跳躍高が有意に小さくなり、「コントロールのしにくさ」があげられた。一方、20Hz付加時では、コントロールの難しさがあまり増加せず最大跳躍高も減少しなかった。加えて、ジャンプを「軽く感じさせる」といった特徴が示された。 3.地面の違いが歩行動作およびその筋活動に及ぼす影響、概要:異なる状況の地面を歩いた時の身体動作やエネルギー効率の違いについて検討した。整地と比べ砂地での歩行は、速度が遅く歩幅が狭くなった。一方、EMGや心拍数、酸素摂取量、エネルギー消費量は大きくなる特徴を示した。 予備実験:持久的ジャンプトレーニングの予備実験を実施した。 概要:被験者に、腕振りなし(RJ)、両腕振込あり(RJDA)およびランニング式振込あり(RJRA)の3種類の連続ジャンプ(2分間)を行なわせた。その結果、RJDAはジャンプ高、心拍数の両方で高い値を示した。RJとRJRAは、大きな差ではなかったが、ジャンプ高はRJRAが、心拍数はRJが高かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
候補として考えていた被験者の確保が思うように進まず、トレーニング実験が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生長距離選手3名を対象に実施するトレーニング実験の実験手順・測定項目を以下に示す。 1.プレ・ポスト測定:①持久的連続ジャンプ:5分間の連続ジャンプを行ない、呼気ガス、心拍数、ジャンプ指数を測定し、モーションキャプチャによる動作解析を行なう。②ランニングの経済性:15分間の最大下漸増負荷走を行ない、呼気ガス、心拍数、を測定し、モーションキャプチャによる動作解析を行なう。③自転車運動の経済性:15分間の最大下漸増負荷自転車運動を行ない、呼気ガス、心拍数、を測定する。 2.トレーニング:持久的なプライオメトリックジャンプを半年間実施する。 プレ・ポスト測定結果、およびトレーニング前後のパフォーマンス(5000mレース結果)からトレーニング効果を検討する。
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Causes of Carryover |
実験計画が計画通り進まなかったため、機器の購入を見合わせた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験に必要な機器および解析用PCを購入し、学会発表の旅費に使用する。
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Research Products
(3 results)