2014 Fiscal Year Research-status Report
学校現場の日常的活動の中で実施できる児童生徒の自殺予防プログラムの開発と応用
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25350837
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
竹内 一夫 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (60251089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 思春期生徒 / 自殺予防 / うつ状態 / 早期発見・早期介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日常の学校保健活動の中でうつ状態の思春期生徒を早期発見し、速やかなストレス対処行動への指導を通じて早期介入を可能にする、簡便で低コストであり、侵襲性の低い自殺予防プログラムを開発・提供することである。 当該年度は、主たる研究者の異動により初年度に遅延の生じていた、拠点事務局の設置を行い,また初年度実施したパイロット調査の結果の解析から、メイン調査へ向けた最終プログラムを完成させた.前者については現在埼玉県内に拠点事務局を置き,同県内における調査協力校の選定を実施し,調査期間中のケア体制を確立した.具体的には非常勤の事務補佐員を雇い入れ連絡調整を担当させ、調査実施に向けて協力予定校の養護教諭と月1回の連絡会議を開き、調査の説明と意見交換、および朝中に判明したメンタルヘルス不調生徒に関する相談体制を検討し、ネットワークを構築した。 後者については,パイロット調査結果及び先行研究の結果から,共同研究者及び研究協力者からの意見を集約して、児童生徒用と養護教諭用の二種のスクリーニング用紙の項目をそれぞれ最少項目に絞って再構成し,またスクリーニング後の早期介入用の項目も最少項目に絞り,依頼文書や説明文書を含めて、これらを実施の時系列に沿って整理し,そのまま簡単に実施できるチャートを作成した. これらすべての資料を1セットとして,調査協力予定校に提示し,最終年度春から開始されるメイン調査への協力を依頼した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
主たる研究者の異動に伴い初年度に実施手順に遅れが生じたが、その遅れが当該年度にも生じてしまった。メイン調査は学校における複数回の経時調査であるが、学校行事の関係から年度途中でのスタートは難しく次の年度の春からの実施へとずれ込んでしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画の2年度目調査にあたるメイン調査を3年目に実施することとなったが、内容はほぼ計画通りで進んでいるため、そのまま実施する予定であり、現在調査委の最終依頼を終えた段階である。学校現場に負担をかけないことが調査のポリシーであり、遅延はあったが粛々と予定を進める。
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Causes of Carryover |
前述のようにメイン調査の実施時期に遅延が生じてしまったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
内容は当初計画通りに使用する予定。
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