2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development and application of a screening and early intervention program for suicide prevention in schoolchildren which can be used in daily activities at school.
Project/Area Number |
25350837
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
竹内 一夫 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (60251089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90204346)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 思春期生徒 / うつ状態 / 自殺予防 / 早期発見 / 早期介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日常の学校保健活動の中でうつ状態の思春期生徒を早期発見し、速やかなストレス対処行動への指導を通じて早期介入を可能にする、簡便で低コストであり、侵襲性の低い自殺予防プログラムを開発・提供することである。本年度は研究期間を延長して追加のデータを収集した。群馬県下の公立中学校1校の男女中学1~3年生292名と大分県下の県立高校2年生男女45名を対象に、それぞれ春から夏にかけてと秋から冬にかけての2回、実施した。今回調査の中学校では、学校側の要請で学校独自の調査票と同時施行する形で全校生徒に行なった。早期発見判定アルゴリズムにて、うつ状態疑い陽性となった生徒は1回目の調査で292名中17名(5.8%)であり、早期介入は当該校のやり方に従い担任教員から適宜資料の配布を行った。2回目は18名(6.1%)陽性であり、学年・クラスにより若干のばらつきを認めた。今回調査の高校では一クラス45名中1回目の調査で陽性者3名(6.7%)で、早期介入は担任と養護教諭が呼び出して行い、2回目陽性者は1名(2.2%)であった。また、調査後のサポートを兼ねた評価を聞き取り調査の形で行ったが、今回は学校現場の要請に合わせ、各下位カテゴリーの1回目から2回目の変化についてフローチャートを作成して提示したところ、現場での保健指導に有効であることがわかり、高い評価を得た。1例として、進路をめぐって家族と葛藤していた生徒の上記プロフィールが、早期介入時期以降はすべて低い値を取るなど、うつ状態の強弱が反映されていた。
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