2014 Fiscal Year Research-status Report
“ちょっと気になる子”の発達遅延の改善に及ぼす運動効果
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25350840
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
春日 晃章 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (30343726)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 軽度発達支援児 / 体力・運動能力 / 運動効果 / 生活習慣 / 保護者意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,発達障害の疑いがある“ちょっと気になる子”に対して定期的な運動プログラムを与え,さらにその後も継続的に日常生活で身体活動量を確保した場合の運動効果について身体的,精神的および社会的側面から検証することが主たる目的である. H26年度も昨年度に引き続き,多くの幼児や児童の体力・運動能力測定を通して,やや発達障害が認められる子ども達の特徴を捉えることに重点を置いてきた.それらの測定,調査を通して多くの保育,教育機関との信頼関係を構築することが出来た.そのため,今後は発達支援児の保護者への信頼関係構築にも心掛けながら本研究の最終目的を完遂できるようにする. また,そのような測定を通して得られた研究成果を昨年同様,国際学会,国内学会において発表するとともに,多くの学術雑誌に論文を掲載した.加えて,書籍に関してもそのような研究結果の一部を紹介し成果を公表することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,軽度発達支援児を対象としており,健常児に比べ個人差が多いことと保護者間や保育施設間でも考え方に差があり,調査協力を得ることが極めて困難である.その中で,保育や教育現場との繋がりを築き,信頼関係を構築するに至っている. その意味で本プロジェクト最終年には大きな成果を生み出すことが可能となる状況が整った.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,まず,保護者の協力を得て,軽度発達支援児の生活の実態を明らかにするとともに実際の身体活動量とその強度に関して分析を進める.
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Causes of Carryover |
当初見込みより人件費が必要なかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度を迎え,運動あそび教室の開設などの人件費等で使用する.さらに,これまで同様,国際学会及び国内学会にて積極的に研究成果を発表し,論文掲載を予定している.その,掲載料等にも使用する予定である.
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Research Products
(13 results)