2013 Fiscal Year Research-status Report
肥満改善を主とした小学校の食・生活習慣改善プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
25350850
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
八重樫 由美 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90453315)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 清美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50225794)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 学校保健 / 小児肥満対策 / 食・生活習慣改善 / 介入研究 / 養護教諭との連携 |
Research Abstract |
岩手県は5歳から17歳までの肥満傾向児の出現率において、全ての学年で全国平均を上回っており、また、県内の肥満傾向児の出現率に地域差があることから、これまで県北地域と県中央地域の地域差要因に注目して調査してきた。本研究では、その結果を踏まえ、肥満割合の高い県北地域内の1地域(久慈地域)の全小学校を対象とし、小学4年生に焦点を当てた肥満改善を主とした食・生活習慣改善プログラムを開発して実践し、その内容と効果を評価する。1年目の平成25年度は、養護教諭へのアンケート調査から久慈地域の学校保健活動の実態を把握し、また、全小学校の全学年の身体測定値を回収し肥満度を算出した。久慈地域は、ほぼ全ての学年で岩手県の肥満割合を上回り、特に男子の肥満割合は小学4~6年で約20%、女子では小学4年生が突出しており、約21%であった。小学4年生を対象とする肥満改善を主とした食・生活習慣改善プログラム案を作成し、地域内の養護教諭との連絡会の中で、生活習慣を振り返る方法、保健学習内容や学校での取り組みについて検討した。平成26年度には、地域の15小学校の内、3小学校を介入校とし、2学期間を介入期間としてプログラム実施する。介入前後に、全小学校の小学4年生で身体測定と、食・生活習慣、健康に関するアンケート調査を実施する予定であり、アンケート調査内容を検討する。また、全小学校の保護者を対象とした「久慈健康便り」を毎月発行する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
久慈地域の全小学校からの協力を得られ、養護教諭を中心に学校との連携がとれており、今後介入する3小学校との打ち合わせも順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
小児肥満対策のプログラムの介入にあたり、介入校である3小学校とは密に連絡をとり、また、対照校となる他の小学校とも情報共有をしながら進めていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費での支出が不足したため。 プログラム実施の際の教材費として使用する。
|