2015 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における隠れ肥満が生活習慣病関連諸因子に与える影響の解析
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25350855
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
西崎 泰弘 東海大学, 医学部, 教授 (80237693)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 直明 東海大学, 医学部, 教授 (60096196)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 隠れ肥満 / 動脈硬化 / ホモシステイン / コレステロール / 脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度も数多くの成果が得られた。隠れ肥満の状態はPWVなど動脈硬化の指数が悪化するが、アミノ酸の一種である血中ホモシステイン(Hcy)は動脈硬化の進行に関与することが知られている。また葉酸、ビタミンB12 、B6の不足は、血中Hcy濃度を上昇させるとされている。そこで血中Hcy濃度と動脈硬化の関係を評価し、血清ビタミンB12 、葉酸濃度との関係について検討した。その結果、IMT値は男女とも年齢、血圧、A1cと有意な正の相関を示し、Hcy値との間も強い正の相関が見られた。頸動脈プラークとHcyの関係では、男女ともプラーク(+)群の方が(-)群よりも有意にHcy値が高値であった。IMT値を目的変数とし、血圧・A1c・脂質・Hcyを説明変数としたステップワイズ法による重回帰分析では、全体と女性において血圧・A1cに加えHcyが選択され、結論として血中Hcy濃度は動脈硬化の進行に関係し、ビタミンB12と葉酸の不足は、血中Hcy濃度の上昇を介し動脈硬化促進的に作用する可能性が示された。本研究はHealth Evaluation and Promotion(日本総合健診医学会英文雑誌)に7月掲載野予定である。また、隠れ肥満では低HDLコレステロール血症が見られ、これが冠動脈疾患発症のリスクとなるが、HDL-Cの質的評価の観点からHDL-C亜分画について検討した。その結果、隠れ肥満に続発する脂質異常症およびメタボリック症候群では、いずれもHDL-Cにみられた有意性はHDL2によるものであり、HDL3は関与しないことが示され、亜分画間での相違が見いだされた。さらに、隠れ肥満では脂肪肝有所見者が数多くみられ、男性では血清フェリチンの上昇とともに肝障害へのリスクが増す。この点に関する検討で、基準値範囲内外においてフェリチンと8OHdG、肝機能が相関することを捉えた。
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Research Products
(43 results)
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[Presentation] Utility of quantitative controlled attenuation parameter to diagnose alcoholic liver disease2016
Author(s)
Kikuchi M, Nishizaki Y, Umeda R, Tsuruya K, Shiozawa H, Kinoshita S, Takabayashi K, Kato M, Kikuchi M, Fujiyama Y, Uraoka T, Horie Y, Kanai T
Organizer
25th Asian Pacific Association for the Study of the Liver
Place of Presentation
Tokyo (Japan)
Year and Date
2016-02-01
Int'l Joint Research
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