• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

幼少期に獲得すべき生活習慣・身体能力・精神発達の相互関連性と縦断的変化

Research Project

Project/Area Number 25350861
Research InstitutionNagoya Gakuin University

Principal Investigator

中野 貴博  名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 准教授 (50422209)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords身体活動 / 幼児 / 生活習慣 / 生活リズム
Outline of Annual Research Achievements

2014年度は,子ども達の体力,身体活動量,生活習慣,そして,保護者の生活習慣に関するデータを継続的に収集した.通算で3年間分の縦断的データを収集した.現段階で2014年度末に収集したデータの入力作業が残っているが,それ以外に関しては概ね研究データセットとして構築済みであり,2015年度は縦断的な変化に関する成果発表を中心に進めていく準備は整ったといえる.また,すでに2014年度中に2年分の縦断データで可能な範囲の検討を行い,関連の学会での発表もすることができた.2015年度初頭には,さらに分析を進めた結果を国際学会にエントリー済みである.
2014年度中には,いくつかの関連学会等で発表等を行った.主な発表内容は,「体力向上活動を通した,保護者の意識変化とそれに伴う子ども達の体力や活動的生活習慣の変化に関する検討」,「運動実践に伴う子ども達の体力向上,運動動作獲得の効果と示唆」,「子ども達の体力および身体能力と活動意欲との関連」,「活動リズムと身体活動量の関係」などであった.加えて,これまでの収集データを総括した内容を関連学会のシンポジウムの機会を得て公表した.通算で,2014年度中は関連の学会発表を5件,著書・論文を2編,実践フィールドへの還元を兼ねた小冊子を1冊作成した(投稿中や作成中も含む).
最後に,2015年度において縦断的な変化に関する成果公表を中心に進めていくための分析方法の検討を現在進行中である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2014年度までに,準備年である2012年度も含めて3年間の関連データを縦断的に収集することができた.当初の予定通り,2014年度までに概ねのデータが収集出来たことは,達成度としては十分な状況であると考えている.また,協力の園や担当行政課との関係も良好であり,協力者へのフィードバックも実施しながら,データ収集と研究成果の公表を順調にできている点も順調に進められている要因であると思われる.
研究の成果公表に関しても2014年度中は学会発表を中心に,多くの公表を行うことが出来た.今後は,これらを研究論文として掲載していく必要があると考えている.
また,縦断的変化に関する分析手法の研究に関しては,若干の遅れがあり,この点が概ね順調とした理由である.この点に関しては,2015年度中に挽回できるように努めていくつもりである.
以上のように,全体としては順調に研究計画が進行できているものと考える.今後は,変化に関する分析手法に関して,詳細に研究を進め,適切な分析手法を適用して有効な結果と示唆を関連学会等で公表していくつもりである.

Strategy for Future Research Activity

2015年度は研究計画の最終年であり,主に成果公表を中心に行う予定である.既に収集済みのデータを完全な研究データセットとして構築し分析を進める.また,当初目的にあるように,単なる研究成果の公表に終始せず,関連のフィールド等に体力向上や生活習慣改善の指針のような形で研究成果を還元していこうと考えている.既に,6月頃に協力の行政担当課との勉強会(講演も兼ねて)を計画中である.
学術的な成果公表といった側面では,出来る限り国際誌等への論文掲載にもチャレンジし,国内外問わず,広く公表に努めていく.本研究課題に関連する子ども達のデータは,欧米では,このようなデータを大量に縦断的に収集するのは大変困難であるため,国際的にも貴重なものであると考えている.そのため,海外にも,子ども達が抱える多くの課題や,それに関する研究成果をしっかり公表していきたい.手始めに,7月には韓国で開催される,関連学会において発表(講演)を予定している.
加えて,本研究課題が2015年度で終了した後のことも考慮し,幼児期を終え,小学校に進学した子ども達を追跡的に調査測定可能になるように,関連の学校や行政担当課とも交渉を進めていく.これにより,幼小連携した取り組みへと研究の範囲を広げていくつもりである.

Causes of Carryover

データ収集の時期が年度末になったためにデータ入力に関する経費の支出が遅れたため.学会誌等への論文掲載が予定よりも時間がかかっているため,それにかかる経費の支出が遅れたため.
分析に必要となるアプリケーションの更新を計画していたが,分析に関する研究,勉強の進行が若干遅れたため.

Expenditure Plan for Carryover Budget

2015年度当初にデータ入力の依頼を行っていく予定である.
学会誌等への論文掲載に関しては,順次進めていく.また,分析アプリケーションの更新に関しては,研究の進行に伴い,必要に応じて行っていく.

  • Research Products

    (7 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) Presentation (5 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] HQC手法で生活習慣を変えればODは改善する2014

    • Author(s)
      中野貴博
    • Journal Title

      健康教室

      Volume: 764 Pages: 54-58

  • [Presentation] 跳動作に着目した運動実践が幼児期の体力測定値に及ぼす効果2015

    • Author(s)
      中野貴博
    • Organizer
      日本発育発達学会大会
    • Place of Presentation
      日本大学(東京都世田谷区)
    • Year and Date
      2015-03-14 – 2015-03-15
  • [Presentation] 成長とともに変化する日本の子ども達の活動・生活の傾向と問題点2015

    • Author(s)
      中野貴博
    • Organizer
      日本発育発達学会大会
    • Place of Presentation
      日本大学(東京都世田谷区)
    • Year and Date
      2015-03-14 – 2015-03-15
    • Invited
  • [Presentation] 幼児における課題報酬型運動実践時の移動距離および活動状況の違い -体力・運動能力の差異による活動意欲の違いに注目して-2015

    • Author(s)
      中野貴博
    • Organizer
      日本体育測定評価学会
    • Place of Presentation
      石川県政記念しいのき迎賓館(石川県金沢市)
    • Year and Date
      2015-02-28 – 2015-03-01
  • [Presentation] 幼児における一日の活動リズムの変化が総身体活動量に及ぼす影響2014

    • Author(s)
      中野貴博
    • Organizer
      日本体育学会
    • Place of Presentation
      岩手大学(岩手県盛岡市)
    • Year and Date
      2014-08-25 – 2014-08-28
  • [Presentation] 保護者の運動に対する考え・行動の変化と 子どもの身体活動量変化の関係2014

    • Author(s)
      中野貴博
    • Organizer
      教育医学会
    • Place of Presentation
      岐阜大学(岐阜県岐阜市)
    • Year and Date
      2014-08-18 – 2014-08-19
  • [Book] 幼児期運動指針 実践ガイド2014

    • Author(s)
      日本発育発達学会編 (小林寛道,國土将平,吉田伊津美,田中茂穂,春日晃章,佐竹隆,池田裕恵,鳥居俊,征矢英昭,諏訪部和也,大澤清二,中野貴博,佐々木玲子,中村和彦,小林正子
    • Total Pages
      145(pp91-102)
    • Publisher
      杏林書院

URL: 

Published: 2016-05-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi