2015 Fiscal Year Research-status Report
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25350864
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田口 良子 順天堂大学, 医学部, 助教 (00573726)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 選択型実験 / マンモグラフィ検診 / 乳がん検診 / 選好 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、質問紙調査においてより妥当性の高い結果を得るため、質問紙で提示する仮想的ながん検診に含める属性を検討することを目的として、質問紙調査の調査対象と同じ40歳代女性の乳がん非経験者のうち、背景がさまざまな2グループ(無職者6人、有職者6人)に対して平成27年9月と10月にインタビューガイドを用いたフォーカスグループインタビュー調査を各1回実施した。調査項目は個人属性・特性(年齢、婚姻状態、学歴、就業状態など)の他、先行研究を参考にして作成した乳がん検診内容リスト(乳がん検診の属性と水準のリスト)を用いて属性と水準の評価(リストに挙げた属性や水準の過不足・設定や属性の重要性の順)を尋ねた。各属性の評価については、まず個人で行い、その後グループで互いの意見を出して話し合い、グループとして意見を集約することを要請した。 その結果、乳がん検診に関して高く評価されていた属性は、「検診受診の勧め」(『検診を勧められる方法』)、「検診の予約」(『予約の待ち時間』など)、「検診受診」(『検診を担当するスタッフ』など)、「検診の精度」(『がんのある人が検査で陽性(異常)と判定される確率(感度)』、『がんのない人が検査で陰性(正常)と判定される確率(特異度)』など)などの乳がん検診の過程や特徴に関する属性であり、検診受診対象者は健康アウトカム以外の上記のような項目をも重視している可能性が示唆された。また、無職者と有職者の両グループにおいて重要性が高いと評価されていた属性は、「検査の精度」や「検診の予約」に関する属性であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一段階目調査としてのフォーカスグループインタビュー調査を実施したが、二段階目調査としての質問紙調査が実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き質問紙調査実施に向けて準備を行い、調査実施とデータ収集の完了、およびデータ解析を進めることを目指す。
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Causes of Carryover |
質問紙調査が実施できなかったため、そのために予定していた費用が未使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙調査実施により、予定していた調査実施に関わる費用や、成果発表に関わる費用を支出する予定である。
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