2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of preference heterogeneity and preference formation of breast cancer screening
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25350864
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田口 良子 順天堂大学, 医学部, 助教 (00573726)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 乳がん / 検診 / マンモグラフィ検診 / 選択型実験 / 表明選好法 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、文献レビューおよび平成27年度に実施した質問紙で提示する仮想的な乳がん検診に含める属性を検討するためのフォーカスグループインタビュー調査の結果などを踏まえ、選択型実験の設問を含む調査票を作成した。続けて、パイロットスタディを行い、回答にかかる時間、選択型実験の設問数の適切性、全体の調査内容の長さ、回答者の理解の程度、回答しやすさ、調査内容の妥当性を確認・検討した。その後、本調査(WEB調査)を実施した。 本調査における調査対象は40歳代女性で乳がん非経験者とした。なお、サンプリングは、対象者の年齢や居住地について人口統計に基づいて行った。また、選択型実験で仮想的な乳がん検診を構成する属性は、最終的に「検診を受けるまでの待ち期間」、「検診を受けるためにかかる合計時間」、「検診を担当するスタッフの性別」、「がんがある時にがんが正しく見つかる確率」、「検診を受けるためにかかる合計費用」とした。その他の調査項目として、年齢、婚姻状況、同居家族、職業、学歴、乳がん家族歴、健康状態の自己評価、乳がん検診の認知度、乳がんに関するリスク認知、乳がん検診の受診経験、乳がんや乳がん検診に関する知識、乳がん検診情報へのアクセスなどについて尋ねた。分析は、条件付きロジットモデルの他、個人の多様性を考慮したモデルを用いた。その結果、乳がん検診に関わる意思決定の構造が明らかとなった。また、推定モデルの改善を行っていくことが今後の課題として明らかとなった。
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