2014 Fiscal Year Research-status Report
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25350868
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
東山 明子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (20228711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 裕子 奈良女子大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00346305)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 積極性評価尺度 / 喫煙の有無 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでインターネット調査を利用して、中学生から成人までの一般人男女6,182名を対象に、大学生用に開発した積極性評価尺度の回答データ集積を行ってきた。中学生を除く年齢段階別人数や男女別比率はほぼ同数等比率であった。積極性評価尺度のデータをこれまでの大学生のデータと比較検討したところ、中学生から70歳代までほぼ同様の結果が得られた。また信頼度係数αを算出したところ、0.9以上の高いα係数を示した。α係数が0.8以上の場合に内的整合性信頼性が高いとされていることから,本尺度の信頼性は高いといえる.さらに、上位25%と下位25%について35項目の比較を行ったところ、全項目で上位群のほうが下位群よりも有意に得点が高かった。この比較検討からも、本尺度の信頼性が高いことが明らかになった。さらに、積極性評価尺度以外の健康感や充実感等についての回答と本尺度得点との関係を検討している最中である。 また、喫煙者、非喫煙者、過去喫煙者の別に本尺度への回答を同様の調査を利用して行った。全体的な合計点からは喫煙者は他の2者よりも積極性が低いが、中には喫煙者のほうが高い項目が見られることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度は質問紙作成等でやや遅れ気味であったが、2014年度はデータが収集されたために、順調に進み、さらに喫煙の有無によるデータも得ることができ、分析が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度に収集したデータをもとに、さらに分析を行って、男女別、年齢段階別にも、喫煙の有無による積極性評価尺度の項目の違いを明らかにする。その結果から、喫煙者と非喫煙者・過去喫煙者の違いが明確に出る項目を抽出して禁煙支援で用いることのできる尺度を作成する。また、インターネット禁煙マラソン参加者やその支援者を対象に、禁煙支援方法についてのアンケート調査を行い、喫煙者のほうが低い積極性評価尺度の項目を高める手段を考察する。さらに、禁煙外来を実施しているいんたーネット禁煙マラソン協力医療関係者に依頼してその手段を試してもらい、その効果の検討を行う。
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Research Products
(3 results)