2015 Fiscal Year Research-status Report
農業地域住民の循環器疾患発症と早期動脈硬化危険因子に関する研究
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25350894
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40168018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 みよ子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (00232877)
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40295811)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 危険因子 / 血圧変動 / 起立 |
Outline of Annual Research Achievements |
和歌山県下、みなべ町、かつらぎ町、上富田町で動脈硬化健診を行った、参加者はみなべ町270名、かつらぎ町674名、上富田町145名であった。検査内容は循環機能(心電図、PWV、ABI、頚部エコー、起立負荷、握力・脚力測定、血液、尿、内臓脂肪などである。血圧の高かった住民を対象に食事指導、運動指導の介入を3か月間行う事とした。かつらぎ町では90名の希望があり食事群と運動群、コントロール群の3群に分けオムロンのメディカルリンクによる家庭血圧をITで管理した。食事群は医師の講義、減塩モニターによる毎朝の尿中塩分量測定、かる塩レシピの配布、塩分チェックシートによる食事アンケートを行い、運動群は医師の講義、健康運動指導士による運動指導教室、運動資料を配付、コントロール群は3週毎にNa/K値測定を行った。 このことで、塩分摂取と高血圧との関連性を住民に実証するこができ、又家庭血圧測定の重要性も啓発できた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
みなべ町、かつらぎ町、上富田町の動脈硬化健診時のデータから起立負荷試験時に血圧が過度に上昇する群では血管スティフネスが高値であることが示された。又交感神経機能が関連していることも明かとなった。起立負荷時血圧変動と自律神経機能が動脈硬化と関連していることが示唆された。又尿酸値を4分位に分類することにより75%タイル以上の群では高血圧。動脈スティフネスが高値であることが示された。以上により動脈硬化指標の評価を行い、その結果を明らかにしてこうとする段階でありさらにコホート研究を進めて確かなものにしていきたいため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年は高野町、北山村を加え、和歌山県下をほぼ網羅した形で健診を行い、県下の地域性・特徴を明らかにしていく予定である。
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Causes of Carryover |
健診や調査に必要な経費、人件費やそれに伴う旅費などを計上していたが支払いの 必要性がなかったため予定の金額より差が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は健診場所が広域に及ぶため旅費や人件費に多く予算をとる必要があると思われる。又、日数・受診者数が増えるため、物品の購入にも使用する計画である。
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Research Products
(3 results)