2014 Fiscal Year Research-status Report
デイサービスでできる運動プログラム:虚弱高齢者のQOLを改善
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25350900
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中新井田 敦子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (10648223)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 運動効果 / QOL / 体力測定 / TUG / アスレティックトレーナー / スポーツ医学 / 機能向上 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度で科研費の最終年度となった。デイサービスを利用していた被験者(要支援1級と2級の65歳以上の高齢者)の3ヶ月に一度の体力測定のデータを9ヶ月間測定し、その際、アンケートによりQOLを追いながら収集した。80名の被験者の運動プログラムの種目、量、回数、を集計し、3ヶ月に一度行われた体力測定(TUG、FRT、5m歩行他)を集計しまとめた。またその間、9ヶ月間のQOLをアンケートで調査した。また同意書が取れた被験者からは入所してから昨年6月までの運動データを収集した。被験者により入所時が異なることから運動継続期間、体力測定の結果や介護認定を受けていることからも既往歴を含む個人情報を整理してデータベースに入力を行った。また、被験者の経過を比較するため、コントロール群(65歳以上の介護認定を受けていない高齢者対象)の3ヶ月に一度、体力測定及びQOLを調査し、9ヶ月の実験も終了した。 一部のデータを基に、デイサービスの被験者に対して運動プログラムとその効果の検証を行い、その結果をH27年5月末米国サンディエゴで開催されるACSM(American College of Sports Medicine)の総会にて発表する。なお、ポスタープレゼンテーションであり20分のオーラル質疑応答(英語)がある。 また、H25年に日本整形外科スポーツ医学会学会(JOSSM)で発表した内容を2月にJOSSM学会誌に投稿し現在連絡待ちである。 その他の今年度予定では、国内学会で発表を1本、その他、英文でジャーナルに投稿することを予定している。すべて12月までに終了する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集は終了、一部は予定通り海外学会に発表する。 コントロール群へのフィードバックが遅れている。 その他、データの量が多いので解析しまとめることに集中する。 論文を書くことには遅れがあり、7月から開始する予定。
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Strategy for Future Research Activity |
今回のデータでは介護認定を受けている高齢者であっても、継続により下肢筋力は向上し、また、QOLも改善することがわかった。 しかし、バランス能力など詳細にわたって、どう影響があるのか、その方法はなんなのか追跡はできてない。 高齢者が増える一方、どのように機能を維持をさせ、それにより、自立へのつなげ、国家の財政に負担を還元することを追求してみたい。
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Causes of Carryover |
ACSMに投稿する際、英文編集を行う予定だったが、予定していた金額が安く上がり最終年度に繰り越すことになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度、今年に英文で投稿するのでこの分を英文編集と校正などに充てる。
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