2015 Fiscal Year Research-status Report
デイサービスでできる運動プログラム:虚弱高齢者のQOLを改善
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25350900
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中新井田 敦子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (10648223)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高齢者 / 運動プログラム / 機能訓練 / QOL / 虚弱高齢者 / TUG / 運動特化型デイサービス / CS30 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年間にわたりに民間の運動特化型デイサービスでの実態、訓練での成果を2015年5月28日American College of Sports Medicine 国際学会でポスター発表し、その内容に添えて8月に国内で日本体力医学会大会にてポスター発表を行った。 研究目的として日本のデイサービスで行なわれている機能訓練プログラムが虚弱高齢者のQOLや生活機能にどのような影響を与えているかは十分な調査がされていないため、虚弱高齢者用に体幹、下肢筋力強化を重視したグループ運動プログラム作成し実施した。そしてその効果を歩行能力、QOL(クオリティーオブライフ)の改善をもとに調査し、自立への意欲に貢献するか、また介護認定への移行を遅らせることができるか検証した。結果、一年間分ののデータ解析を行い、運動プログラムはTUG, F(1,5)=11.9, >0.01 、 CS30 test F(1,5)=13.9, p>0.01 と有意な差がみられた。従って TUG (0.69±1.1)と CS30 (0.71±0.43) (R=0.54, p>0.01), そして TUG and 5m step count (0.47±0.43) (R=0.66, p>0.01)をみたとき相関関係が明らかになり、虚弱高齢者でも適切な運動プログラムで指導を行うことで下半身や機能は改善されることが検証された。しかし、介護認定への移行を送らせているかはまだ調査中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
現在、英字論文作成中。今年度中に投稿、受理予定。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者向けの機能訓練を通じて機能向上およびQOL改善研究を土台として、広義的な観点で高齢者に対して彼らが社会復帰や社会との関わりを絶たつ理由を調査し、それらの点の改善点を研究、実験を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
論文作成および投稿用に蓄えていた予算であり現在、論文を作成中のため次年度に持ち越すことを決めた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2016年夏までに論文を作成し、その後秋には投稿する予定。
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Research Products
(3 results)