2015 Fiscal Year Annual Research Report
運動はメタボリックシンドロームにおける酸化ストレスとHDL機能障害を改善するか
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25350916
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Research Institution | Louis Pasteur Center for Medical Research |
Principal Investigator |
川合 ゆかり 公益財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, その他部局等, 研究員 (80530253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高波 嘉一 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (40206777)
谷村 祐子 愛知東邦大学, 人間学部, 助教 (90551458)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | HDL機能 / メタボリックシンドローム / 運動 / 酸化ストレス / 慢性炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は前年度に実施したメタボリックシンドローム改善プログラムの前後で得た血液サンプルを用い,HDLの機能を中心に検討した.HDLのコンポーネント(ApoAI,ApoAII,脂質)およびHDLの粒子サイズ,粒子数,マクロファージからのコレステロール引き抜き能(Cholesterol efflux)を測定した.運動プログラム前後でapoAIは有意な増加を示した.HDLの粒子サイズはプログラム前後で有意な増加を示した.HDL中の総粒子数はプログラム前後において変化は認められなかったが,HDLの粒子径によりLarge HDL,Medium HDL,Small HDLとグループ分けして各クループの粒子数を比較したところ,Large HDLの粒子数においてプログラム前後で有意な増加を認めた.Cholesterol effluxはプログラム前後において平均では変化は認められなかった.運動プログラム群においてHDLの粒子サイズの変化と酸化LDLのマーカーであるMDA-LDLの変化との間に有意な負の相関関係が認められ,さらにCholesterol efflux増加群においてCholesterol effluxの変化と血中アディポネクチンの変化の間に正の相関傾向が認められた.これらの結果から,運動は炎症や酸化ストレスを改善することでメタボリックシンドロームにおいて生成されるdysfunctional HDLをfunctional HDLに改善し,抗動脈硬化作用をもたらす可能性が示唆された.
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