2016 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of prevention and recovery of the depression in the college students by their self-care and health care support
Project/Area Number |
25350929
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
田中 生雅 愛知教育大学, 学内共同利用施設等, 教授 (10262776)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / 健康支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康支援センターの提供する支援を考えるために、2016年4月の学生健康診断時のメンタルヘルス状況調査内でスクリーニングに加え健康講座へのニーズを尋ねる質問をした。学生定期健康診断を受診した2から4年次学部学生2832名のうち、2665名(男1203名、女1462名:有効回答率94.1%)の回答が得られた。結果では、日本語版K6の全体のmedian(Q1-Q3)は7.0(6.0-10.0)であり、カットオフの15点以上であった者は247名(9.3%:男性111名、女性136名)であった。大学生活上でのストレスへの問い(N=2665 ) に「①強いストレスがあり、体の不調や不眠、生活への影響がある」と回答した者は87名(3.3%)見られた。健康講座に関する希望で最も多かったのは「リラックス法」685名(25.7%)であった。健康支援センターのメンタルヘルス支援に期待することに回答した学生は121名で「心が折れた時助けてほしい」「精神的に不安定になった時に相談に乗ってもらいたい」「担当教員と連絡を取ってほしい」メンタルヘルスサポートに関する回答23名が最多であった。ストレスから生活に支障をきたす者も3%程度おり、リラックス法などニーズを反映させた研修企画を講じ、メンタルヘルスについては健康支援センターがより身近な存在になるよう活動することが予防として重要と考えた。またK6を実施することで不調者の発見と早期対応が可能であった。尚本研究成果はIRIS HEALTH Vol.16(2016年発行) 「2016年度学生定期健康診断時メンタルヘルス状況調査より学生への健康支援を考える」に論文発表し、また研究テーマの一つである「抑うつ」対応の一環として行った自殺相談対応研修の考察を第54回全国大学メンタルヘルス学会で発表した。
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Research Products
(2 results)