2013 Fiscal Year Research-status Report
子どもにとって望ましい身体活動量の検討ーネパールの子どもの調査を通してー
Project/Area Number |
25350932
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大柿 哲朗 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (20101470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 武平 九州産業大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教 (90522300)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ネパール / 身体活動量 / 歩数 / 生活習慣 / 形態・体力 / 心拍数 |
Research Abstract |
平成25年8月(夏:雨季)と26年3月(冬:乾季)に、ネパールの首都カトマンズと丘陵地農村の5~16歳の生徒(総計1,129名)を対象に、1)1日の歩数測定(7~16日)、2)24時間心電図(心拍数)記録(計82名)、3)形態計測、4)体力測定、5)生活習慣調査、6)足型測定等を実施した。 都市部の生徒の身長・体重・皮下脂肪厚は農村部に比べ大きく、肥満者も認められた。都市部の生徒の1日の歩数は、雨季と乾季、平日と休日を問わず、1万歩前後(男子10,206±1,800歩、女子9,243±2,412歩)であった。これには遊び場が少なく、テレビやビデオ視聴など屋内遊びが多いこと、家事手伝いが少ないことなどが背景にあった。一方、丘陵地農村の生徒の歩数は、男子の平日は21,162±7,066歩(雨季)、19,679±6,649歩(乾季)、休日は18,545±8,665歩(雨季)、25,076±10,789歩(乾季)、女子が平日14,93±4,668歩(雨季)、17,110±4,377歩(乾季)、休日15,766±6,678歩(雨季)、18,676±9,482歩(乾季)であった。農村部の生徒の身体活動量の多さは、徒歩での通学時間、家畜の世話や農作業をはじめとする家事手伝い時間、屋外遊びに費やす時間などが多いことが背景にあった。丘陵地農村では、学校で体育の授業がなく、スポーツ的活動も見られない。都市化する以前の子どもは、平均的に男子で1日2万歩前後、女子で1.5万歩以上に相当する身体活動を行っているのではないかと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
調査・測定は当初計画どおりに進展した。これに加え、足型の測定など当初予定していなかった項目も測定できた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、調査地を代えて行う。都市部は、首都カトマンズに隣接するパタン市の郊外の学校を予定し、また農村部は今回の調査地よりやや開け、民族も異なる丘陵地農村の学校を中心に調査・測定を行う。すでに候補地の学校とは連絡調整が済んでいる。
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