養育者のオーラルヘルスリテラシーが3歳児の口腔健康に与える影響についての横断研究

2013 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 25350934
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Saitama Prefectural University
• Principal Investigator: 野口 有紀 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30612618)
• Project Period (FY): 2013-04-01 – 2016-03-31
• Keywords: オーラルヘルスリテラシー / 養育者 / 幼児 / 口腔健康状態 / 3歳児歯科健康診査

Research Abstract

本研究の目的は、養育者のオーラルヘルスリテラシーが3歳児の口腔健康状態に影響を及ぼしているかについて検証をするとともに、養育者のオーラルヘルスリテラシーの要因および養育者本人の口腔健康にどのような影響があるかについて検証を行うことである。その結果から、低いオーラルヘルスリテラシーを持つ養育者を見つけだし、養育者のオーラルヘルスリテラシーの向上を図り、養育者および幼児の口腔健康が維持増進するための提言を行う。2013年度には、1．調査実施ための準備、2．2013年度調査、3．2014年度調査の準備を行い、本研究に着手をした。
1．調査実施のための準備：本調査は地方自治体で実施されている3歳児歯科健康診査とタイアップして実施され、3か年の研究期間を計画している。調査初年次となる2013年度調査における調査時期、調査項目（口腔内診査項目：現在歯数、未処置う蝕歯数、処置歯数、口腔状況、不正咬合など、自己記入式質問調査項目：改変OHL尺度、学歴、職業、収入、口腔健康行動、口腔健康状態、健康情報など）、研究協力員配置など研究代表者が研究協力者と十分な打ち合わせを行い、計画を立てた。
2．2013年度調査：本研究予定期間で300組（養育者300名、3歳児300名）を計画しているため、初年次の2013年度調査では総調査対象者の1/3である100組とした。研究予定組数の約1/2である148組（養育者148名、3歳児148名）に対し調査を実施した。本研究に向けて一歩前進した。
3．2014年度調査の準備：2014年度調査に向け、2013年度調査についてのフィードバックを研究代表者が研究協力者とともに行った。

Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画通り、1．調査実施のための準備、2．2013年度調査、3．2014年度調査の準備ともに進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究では、1．2013年度調査のデータの分析と研究成果の発表、2．2014年度の調査の準備を進め、引き続き計画通りに調査を実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

2013年度は調査遂行を主眼に置き、2013年8月まで調査実施のための十分な情報収集を行い、2013年10月～2014年3月まで調査を実施した。そのため、統計ソフトを2014年度に購入予定とし、次年度使用額が生じた。
2014年度は、2013年度調査データおよび2014年度調査データの入力およびデータ分析を行う。2013年度未使用額をデータ分析で使用する統計ソフトの購入に補填する予定である。