2013 Fiscal Year Research-status Report
簡易皮下脂肪キャリパーによる発育評価の細分化プログラムの開発
Project/Area Number |
25350935
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
伊藤 巨志 新潟県立大学, 人間生活学部, 准教授 (90259218)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 皮脂厚 / 皮下脂肪厚 / 簡易皮下脂肪キャリパー / 上腕背部 / 肩甲骨下部 / 臍部 / BMI / 肥満度 |
Research Abstract |
本研究の目的は,簡易型皮下脂肪キャリパーを利用して,保育者が実測できる方法提示を行う。定期的に行われる身長・体重の計測と合わせて皮脂厚(臍部)の計測を実施し,肥満度・BMIと皮脂厚のクロス評価を基に,発育評価を細分化できるプログラムを開発,配布することであった。 そのため,平成25年度は皮下脂肪キャリパーの信頼性の検討のため,①簡易型皮下脂肪キャリパーの計測精度,②検者間の計測精度を検討した。 ①簡易型皮下脂肪キャリパーの計測精度の検討 栄研式皮脂厚計と簡易型皮下脂肪キャリパー2種類(アディポメーターとCLIP FAT MEASUREMENT)を用いた。簡易型皮下脂肪キャリパー2種類は,インターネットで検索して一番安価な器具(CLIP FAT MEASUREMENT)と日本人の新身体計測基準値(JARD2001)で使用されている器具(アディポメーター) を選定した。新潟県内幼稚園2箇所,保育所6箇所で3歳児(年少)~5歳児(年長)の調査を実施した。選定した簡易型皮下脂肪キャリパー2種類は,計測精度が非常に高く,栄研式皮脂厚計の代用は十分可能と考えられた。課題としては, CLIP FAT MEASUREMENTが300回程度の計測で中心部が折れてしまい計測不可能となり,耐久性に問題があり,値段と強度を考慮した選択が必要と考えられた。 ②検者間の計測精度の検討 3歳児(年少)~5歳児(年長)の幼児50~70名程度に対して,検者3人で計測を行い検者間のばらつきを検定した,計測は10カ所の保育所で行った。前半の5カ所は,実施方法の手順を記した用紙と簡易型皮下脂肪キャリパーを配布し実施した。後半の5カ所は,前半の条件に加え実施方法の動画を視聴した後,実施した。全て口答による指示を行わないで行った。動画を用いる事で計測者間のばらつきが減ることが確認された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は,予定された計画に沿っておおむね順調に研究が進められている。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は調査協力園(20カ所)による皮脂厚(臍部)の計測を実施した後,保育者から27年度本調査に向けた課題集約を行う。皮脂厚(臍部)の肥満判定基準値の策定を行い,肥満の早期発見・早期対応プログラムの開発を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
人件費が抑えられた事と学会誌掲載料が不要であったため。 実施方法手順の動画撮影,編集を行う予算とする。
|