2014 Fiscal Year Research-status Report
簡易皮下脂肪キャリパーによる発育評価の細分化プログラムの開発
Project/Area Number |
25350935
|
Research Institution | University of Niigata Prefecture |
Principal Investigator |
伊藤 巨志 新潟県立大学, 人間生活学部, 教授 (90259218)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 皮脂厚 / 皮下脂肪厚 / 簡易皮下脂肪キャリパー / 上腕背部 / 肩甲骨下部 / 臍部 / BMI / 肥満度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,簡易に測定ができる皮下脂肪キャリパーを利用して,保育者が実測できる方法提示を行う。定期的に行われる身長・体重の測定と合わせて皮脂厚(臍部)の測定を実施し,BMI・肥満度と皮脂厚のクロス評価を基に発育評価を細分化できるプログラムを開発,配布することであった。そのため,平成26年度は,①調査協力園(20カ所)による測定,課題集約 ②肥満の早期発見・早期対応プログラムの開発 を検討した。 ①調査協力園(20カ所)による測定,課題集約 27年度に行う本調査のための,実施方法(協力園との手順確認,保護者への説明書・同意書の配布・回収,結果の報告,送付 など)の確立ができた。課題としては,測定方法の手順マニュアルを作成配布だけでは分かりづらいとの指摘があった。そのため,動画(①簡易皮下脂肪キャリパーの扱い方,②皮下脂肪の摘まみ方,③測定方法)を作成し,You TubeにアップロードしてPC,スマートフォンで視聴できるようにした。BMIと肥満度では肥満と判定されても皮脂厚(臍部)の数値が低い場合があった。再度測定を促すようにプログラムに工夫を加えることが検討課題としてあげられた。 ②肥満の早期発見・早期対応プログラムの開発 生年月日,測定日,性別,身長,体重,皮脂厚(臍部)測定値を入力すると,皮脂厚(臍部)は肥満の判定,BMIと肥満度は痩せと肥満の判定を行えるようにした。特に,皮脂厚(臍部)の測定ミスの発見にはBMIと肥満度の判定を基に再度測定を促すことが可能になることが分かった。 総合判定等については27年度実績で行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は,予定された計画に沿っておおむね順調に進められている。特に,27年度の本調査に向け実施方法(協力園との手順確認,保護者への説明書・同意書の配布・回収,結果の報告,送付 など)の確立ができたことで,補助者の確保や用具等の計画が詳細にできた。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は,新潟県内の幼稚園・保育所(約780カ所)へ調査を募り,承諾を得た園を対象に皮下脂肪キャリパーとプログラムファイルを配布,集約・分析を行う。
|
Causes of Carryover |
学会誌掲載料が不要であったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究実施依頼の郵送費の予算とする。
|