2015 Fiscal Year Research-status Report
生存をめぐるパラドックス―乳幼児死亡を軸としたタンザニア最貧困地域の比較研究
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25360005
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
阪本 公美子 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (60333134)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | タンザニア / 東アフリカ / 母子保健 / 貧困 / 幼児死亡 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の3年目として、ザンジバルChaanii村において、約100名の女性を対象に、質問票インタビュー調査をスワヒリ語で実施した。その単純集計結果については、”Situation of Women and Children in North Unguja,Zanzibar”として、研究ノートを『宇都宮大学国際学部研究論集』41号にて発表した。 また、タンザニア南東部、中部、ザンジバル、3調査地域、ならび関係機関に、調査結果をフィードバックした。 さらに、これまでの調査を総括すると、いずれの地域(3村)でも、半数以上の女性が子どもを亡くす経験をしていることに基づき、子どもの死亡と、女性たちの属性、教育・儀礼経験、家族構成、生活と食料、所得、子どもの出産・育児、相互扶助との相関関係に関して分析した。また、先行研究、最新の情報・テータに基づく州別分析を行い、現地調査位置づけ、最貧困地域における子どもの死亡の共通性・固有性を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の骨格となる質問票インタビュー調査を3調査地にて実施できたことと、子どもの死亡に関連してクロス集計・相関関係を分析し、3地域の共通性と固有性を明らかにできたため。
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Strategy for Future Research Activity |
科研を延長し、今年度、学会発表、論文発表、報告書(著書)執筆などを計画している。
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Causes of Carryover |
27年度の研究成果報告のために予算を確保していたが、1~3月の海外調査にて得た情報も含めて、より精査した成果を、学会、ならびに国際的に研究成果を発表したいと考え、28年度に予算を確保した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主として国際的な雑誌に研究成果を発表するための校正などに使用したいと考えている。
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Remarks |
宇都宮大学国際学部阪本公美子HP 研究テーマ 「生存をめぐるパラドックス―乳幼児死亡を軸としたタンザニア最貧困地域の比較研究」 科学研究費基盤C(2013-2015年度)
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