2016 Fiscal Year Annual Research Report
Social Development research on life reconstruction at disaster-affected areas in Inner Asia
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25360012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 順子 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (90403930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 卓三 大阪大学, 未来戦略機構, 特任准教授(常勤) (10380677)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地域研究 / 中国 / 内陸アジア / 自然災害 / 国際研究者交流 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的として、中国の四川省と新疆ウイグル自治区を中心とする内陸地域を対象として、被災地の災害復興の状況を、住宅を含めた「生活の再建」と「地域コミュニティ再構築」に焦点を当て調査を行った。 この調査は、人間の安全保障(非伝統的安全保障)の概念による社会開発フレームワークを用いた内容である。そのなかで、仮設住宅や復興住宅へと生活再建が進む過程での保健衛生について、精神面のケアを含めて状況調査をおこなった。これら地域に特有の課題となる少数民族にも注意を払いながら調査をおこない、今後の災害復興と災害教育のあり方についての政策提言に結びつけることを目的とした。 最終年度は、研究成果を国内外の学会にて発表したり、査読付き学会誌に投稿を行った。『日中社会学研究』など学会誌投稿(査読付き)に 博士後期課程の院生である高欣を筆頭著者として、「中国四川省北川県におけるディザスターツーリズム開発に関する研究―災害教育を中心に―」を投稿し、加筆修正を行い、掲載された。博士前期課程のときから本研究に協力してきた。本研究を通して、研究者として育てられ、日中さらに英語圏での学会に貢献できる人材として育っている。 国際会議,International Federation on Ageing (IFA) 13th Global Conference on Ageing, "Disasters in an Ageing World - Readiness, Resilience and Recovery" オーストラリア・ブリズベン 2016年6月開催において、企画パネルセッションを行い、本研究の総仕上げ発表の舞台となる機会を得た。さらに、次の研究段階への展開を各国からの研究者らと話し合う機会となった。
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